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コマンダーside
ｶﾞﾁｬｯ
ドクター「...けいと、ちなみになんだけどさ、あの時僕達は生きてたんだよね。」
SHINOBI「...うん、だって...覚えてないから。｣
ドクター「そう、だよね...」
2人は俺に気づいていないのか、話し込んでいる
いつもとは違う雰囲気で喋っていたことが少し気になる
けどそれよりけいとって誰だ？
あの時生きてた？
いつ？
何を覚えてないんだ？
SHINOBI「...でもさ、いつかこの謎が解けたら...忘れちゃうのかな...」
ドクター「...忘れないよ。僕らには変わりないんだから。僕らはみんな繋がってる。忘れることなんて...もう絶対にさせないよ。」
コマンダー「...なんの話しをしてるんだ？」
俺が声を出した瞬間、2人は勢いよくこっちを見た
SHINOBI「ここ、コマンダー！？いつから聞いて...！！！」
コマンダー「おい、それより俺の質問に答えろ
。なんの話しをしてたんだ？」
ドクター「...本。」
コマンダー「本？」
ドクター「そう、僕の部屋にあった本の話。確か《赤い月》...とかいう本だったかな？その話だよ。」
...は？
なんだよそんな話かよ...
コマンダー「...そう、てか本なんて珍しいな。あんま売ってないだろ？」
ドクター「さぁ？僕の部屋にあったものだから僕は買った覚えがない。もう捨てたよ。」
コマンダー「ふーん、俺も見たかったなぁ。そんなに見たことないから。」
SHINOBI「...この街は特に治安が悪いもん。仕方ないよ...本にGPSなんてついてたら危ないもんね。」
...そう
この世界には治安がいい所なんてない
特に俺達が住んでいる街は治安が悪い
平和なんて言葉...ここには無い
ドクターに聞くことも忘れ、そのまま部屋をあとにした
＊→←第3章 Passage and Passage of Everyday Life.
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作者名：有谷 彩涼 | 作成日時：2019年2月20日 23時
