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冬も本番になり、外は大粒な雪が積もっていた
生まれた時からここに住んでるけど寒さには慣れない
「この積もりようだったら閉店までお客さん来なそうね。
ちょっと家で作業してくるからA店番しといて！」
いそいそとエプロンを外しオンマは隣の家に行った
どうせ見たいドラマがはじまるんだろおなって....
「もう店閉めてもいいんじゃないかくらいじゃん」
来るわけでもないお客さんを待ち続けるのは
苦痛でしかない。
ｶﾗﾝｶﾗﾝッ
その時店の扉が開く音がした
「オソオセヨ！あ、え、席ご自由になってるので...」
マスクに帽子....
しかも2人とも金髪....こわっ
「あ、ありがとございます！」
少し背が低めの男性は帽子を外しペコっとお辞儀をしてきた
あ、綺麗な目の人
一瞬でわかった。
この前配達したお客さん...
引き込まれるような瞳
もう1人は背が高くなんかオーラが凄く出ていた
でも、彼は不機嫌そうにドカッと座わり
帽子とマスクを外した
あれ。
ん？
ジニ？
その時ジニだと思う人もこちらを見た
確かに目は合った
私は確信していた絶対ジニだって
でも、ここで"ジニだよね"なんて言える勇気はない
中学の時あんな地味だったし
いや、今も地味だけど...
ましてや、覚えてるわけもないと思っていた。
H「A....」
小さい声で確かに私の名前を呼んだ気がした。
私は知らないふりをした。
だって、住む世界が違いすぎる。
私が一言でも久しぶりなんて会話したらまた恋をしてしまう
わかるもん。
ジニはずっと変わっていない。
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作者名：おつる | 作成日時：2023年11月25日 22時
