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「というかその怪我どうしたの...」
フィリックスの口が少し赤く腫れていた。
F「ヒョジンと喧嘩してさ....」
痛そうに唇を触った
「ぇ....」
F「でも、大丈夫。ヌナは心配しなくて。」
「けどっ！」
F「俺ね、...ヌナにその...諦めるって伝えに来た」
寂しそうな顔で、私の頬を触り
すぐその手は離れた。
そんな、最後のお別れみたいな顔で見ないでよ。
まだ何もフィリックスの事わかってあげれてないのに...
F「諦めたくないよ...でも、俺以上にきっと
ヌナを愛してる人がいるんだよ。
だから、...待っててあげて...」
「私を愛してる人...」
F「絶対にヌナを迎えに行くって....言ってた。」
私は誰の事を言ってるのか予想がついた時
また、とめどなく涙が溢れ出てくる
F「ヒョンジナも大泣きしてたよ....
本当に世話が焼ける2人だなぁ〜
最初から俺が入れる隙なんてなかったよ」
「ジニｯ......」
F「....だから最後のお別れしにきた。」
フィリックスの事あやふやにした自分がいつも
後ろめたかった。
ジニの事を忘れようとすればフィリックスに甘えて
きっと最悪な女なのかもしれない。
でも、貴方にどれだけ私は元気もらったのかな。
「フィリックスに出会えてよかった....ｯ..」
F「最後のお別れって言ってもさ、
これからも友達でいようね」
くしゃくしゃっと頭を無造作に撫でられ
照れ臭そうに目線を逸らしていた
「ｸﾞｽｯ....ありがと..」
貴方は太陽みたいに明るくて
優しい温もりを私にくれた
純粋な心で私を見てくれた。
絶対にその優しさ忘れない....。
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作者名：おつる | 作成日時：2023年11月25日 22時
