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あの電話からもう1ヶ月が経っていた。
私から連絡するなんて御法度だし
私はただ待つだけ。
ｶﾗﾝｶﾗﾝッ
F「ヌナ！今日も来ちゃった！」
あ、そう。この人、美形の人
フィリックスさん
なんか1人でよくお店に来てチキンを食べに来る回数が
やたら多くなって
なんなら昔のジニみたいに
私にニコニコよく話かけてくるようになってて
いつの間にか ヌナ なんて呼ばれていた....
いつもお客さんが引ける閉店前に来る
きっとバレちゃうとよくないからだと思うんだけど。
「お待たせしました〜」
いつも通りのBセットハニーソース追加
F「あ！ヌナって恋人とかいないの？」
「え？.......」
F「ごめん、デリカシーなかった？」
デリカシーなかった？って顔がニヤニヤしてて
それはデリカシーなかった？って顔じゃないぞ
「そんなのいませんよ」
F「ふーん、じゃ、じゃ好きなタイプは？」
今日はやたらとずかずかと質問してくるな...
美形め、....美形なのに憎たらしい....
「そんなのもない！んもう、冷めるので食べてください！」
F「ヤー！でも、俺は少なからずヌナ可愛いと思うのにな」
「年上をからかわないでください」
F「からかってないし...」
小さくなにか呟いていたけど、
私の耳には届いていなかった
好きなタイプなんて、
もう顔思い浮かべるのは1人しかいない。
座ってた姿をふと思い出した。
あんなに大きくなかったのに
いつの間にか体つきも身長も大っきくなってて
ましてや金髪の長髪だなんて....
考えられない。
けど、やっぱり何処か昔から色気というか
目を引くというか。
ついつい目で追ってしまうような人だった。
F「ヌ...ナ？....ヌナ？」
ジニの事を考えぼーっとしていたら目の前に急に
フィリックスさんの顔面があった。
「ひゃっ.....！」
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作者名：おつる | 作成日時：2023年11月25日 22時
