目に沁みる空色 ページ20
Aside
kn｢
グルッペンっておるやろ？あの悪魔みたいなやつな？
アイツは元々、俺が王子として出席したパーティの主催国の次期総統でな。
そん時からの付き合いなんや。
俺のこと、我々国に誘ったんはグルッペン。
"gr｢俺はこの国の総統にはならないゾ。
コネシマ、お前俺と国を作らないか？
…共に国を捨てようじゃないか！！｣"
なぁんて言ってきてなぁ…。
最初は馬鹿なこと言っとんなと思っとったけど、あいつ、そん時既に、
当時グルッペンの国の大臣の息子だったトントンと、他国の宰相の息子だったオスマンと結託して計画練ってたんや。
それで俺はこいつに賭けてみようって決めてついていったよ。懐かしいなぁ…
ほんで、そっから
大国の官僚の両親から勘当された鬱、
その鬱の知り合いだった海賊のシャオロン、軍国で傭兵やっとったゾム、
ちっこい村で機械いじりしてたロボロ、
帝国で宮廷医師してたしんぺい神、
俺やグルッペンたちが国を出る時に手助けしてくれた兄さんに、
グルッペンの国で1番優秀な軍人だったひとらん。
こいつらが集まってな？
そっからはもう、あっという間やったで。
たった11人の仲間と、ついてきた少数の部下たちだけで劣悪な政権1つぶっ潰してやな、我々国を建国した。
4月1日。この日だけは俺も忘れられへんわ。
…たぶん、一生な。
その後はなぁ、ゾムがどっからかエミさん連れてきて、俺が自分の軍に入隊してきたショッピくんスカウトして、トントンがチーノ拾ってきて………っ、｣
そこまで一気に話すと、急に目を閉じて黙り込むコネシマさん。
『どうかした…？』
心配になって顔を覗き込もうとすると、
ばっとコネシマさんが顔をあげて、目がくらむような眩しい笑顔で言った。
kn｢ほんま、笑ってまうくらい長い一瞬やったわ！！！｣
アッハッハッ！と歯をのぞかせて豪快に笑うコネシマさん。
あまりにも幸せそうに笑うその姿に、ドクリと心臓が音をたてる。
｢良いね、私もその瞬間を見てみたかったわ…｣
羨ましい、彼らと同じ景色を見てみたかった。
そう、純粋に思った。
kn｢これから見ればええやん。｣
『…、え？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1082人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リズ(プロフ) - すみれいんさん» 読者を不安にさせたまま4章に持ち込みたかったのです…お許しくだせぇ....！ありがとうございます！ここまで来れたのも読者さんのおかげです！！ (2021年2月18日 19時) (
レス) id: e8e592a792 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 正直ヒヤヒヤしました！え…もしかしでマジで今での事って夢…？となり少しの間見事に騙されました…！！3章完結？おめでとうございます！ (2021年2月18日 8時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
闇ちょこ(プロフ) - 大先生…？(便乗) (2021年2月10日 18時) (レス) id: c4d9600a7c (このIDを非表示/違反報告)
リズ(プロフ) - 闇ちょこさん» リクエストありがとうございます！！んふふ、赤い彼にはもう少し混乱してもらいますよ…！！ (2021年2月9日 21時) (レス) id: e8e592a792 (このIDを非表示/違反報告)
闇ちょこ(プロフ) - リクエスト宜しいですか…？shpくんが夢主といちゃいちゃしてるのを色んな方法で他のd!面子に見せつける、みたいなのお願いしたいです…！！tnさんが勘違いしてるエピソードが好き過ぎたので…あ、更新は作者様のペースで進めて下さい！長文失礼しました。 (2021年2月9日 16時) (レス) id: c4d9600a7c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リズ | 作成日時：2020年9月29日 21時
