優しい籠 ページ12
ペチペチペチ、
ベチッベチッ
『いた…』
頬に何か当たってる。ちょっと痛い。
kn｢ほら、着いたで。起きろ｣
『ぅわっ…』
寝起きの目の前に眩しい金が入ってきて思わず声を上げる。
それと同時に視界に入る無表情の整った顔。
あ、先程頬に当たっていたのはコネシマさんの手か
kn｢お前、勝手に寝んなや…｣
『…だって、コネシマさんの体温が高いから』
kn｢俺のせいにすんなよ｣
『う、勝手に寝てごめんなさい』
kn｢…まぁ、疲れてたんやろ｣
小さい声でそう呟き、馬から飛び降りるコネシマさん。
心無しか声色がさっきより柔らかいような気がするのは私の勘違いかしら。
なんだかんだいって優し((ｶﾞｼｯ
ん？
視線をずらすと下に降りたコネシマさんが私の手を掴んでいた。
何してるのかコネシマさんに聞こうとおもった直後、手を引っ張られた。
『…！！』
落ちる…！と感じて、咄嗟に目を瞑る。
kn｢よっ！…と｣
覚悟していた衝撃は襲ってこず、代わりに温もりと浮遊感を感じる。
コネシマさんにキャッチされて抱えられているようだった。
kn｢っしょ、立てるか？｣
『……落とされたのかと思った…！引っ張る前に何か言ってくれてもいいんじゃない！？』
kn｢どーせ降りられんのやから、こうした方が早いやろが｣
『……………』
まぁ、キャッチしてくれたからいいか…
先程よりも優しくなった気がするが、私の扱いが雑なのは変わらないらしい。
os｢あっ！Aちゃん、馬がどっか行ってしもたんやけど…大丈夫やった？？｣
家の裏側からひょこっとオスマンさん、トントンさんが現れる。
『えぇ、大丈夫。
じゃあ、家の中に入りましょうか』
見慣れた木製のドアを開けて中に入るように促す。
tn｢鍵はかかってないん？｣
『かかってないわよ？』
tn｢その…不用心すぎひんか？｣
『心配ないわ』
『だって誰も来ないもの。』
実際、数十年。誰一人ここへ来客はなかった。
ハッとした表情を浮かべるトントンさんに笑って見せてから、
入口の扉を大きく開いた。
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リズ(プロフ) - すみれいんさん» 読者を不安にさせたまま4章に持ち込みたかったのです…お許しくだせぇ....！ありがとうございます！ここまで来れたのも読者さんのおかげです！！ (2021年2月18日 19時) (
レス) id: e8e592a792 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 正直ヒヤヒヤしました！え…もしかしでマジで今での事って夢…？となり少しの間見事に騙されました…！！3章完結？おめでとうございます！ (2021年2月18日 8時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
闇ちょこ(プロフ) - 大先生…？(便乗) (2021年2月10日 18時) (レス) id: c4d9600a7c (このIDを非表示/違反報告)
リズ(プロフ) - 闇ちょこさん» リクエストありがとうございます！！んふふ、赤い彼にはもう少し混乱してもらいますよ…！！ (2021年2月9日 21時) (レス) id: e8e592a792 (このIDを非表示/違反報告)
闇ちょこ(プロフ) - リクエスト宜しいですか…？shpくんが夢主といちゃいちゃしてるのを色んな方法で他のd!面子に見せつける、みたいなのお願いしたいです…！！tnさんが勘違いしてるエピソードが好き過ぎたので…あ、更新は作者様のペースで進めて下さい！長文失礼しました。 (2021年2月9日 16時) (レス) id: c4d9600a7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リズ | 作成日時：2020年9月29日 21時
