【wrwrd】軍人さんを拾いました 2【shp】

悲恋哀歌 ページ41

Aside

ベットの上、ショッピくんに抱きしめられながらただ、涙を流す。

ショッピくんとの3ヶ月間は、
母がいなくなってから私が長い時間夢見ていた、私が望んだ日々そのものだった。


神様が非情な存在であることなんて遠の昔にわかっているが、神様が慈悲で私に見せてくれた、たった3ヶ月の夢なんだろうとすら思えた。


でも夢は夢。長くは続かないこともわかっていた。

わかっていたはずなのだ。

優しいショッピくん。きっと私が傍にいて欲しいと言えば傍にいてくれるんだろう。


でも、それは口にしてはいけない。
彼の人生に私が長く居座ってはいけない。
彼が私のことを好いてくれるのに気づいてないわけじゃないのだ。
気付かないふりをしてないと、私が耐えられないから。

どんなに想っても彼は人間で、私は違う。
彼も私を置いて言ってしまう。


ごめんね、ショッピくん
あなたの優しさに甘えてしまって
ごめん、ごめんね



syp「……A」


ショッピくんが泣いている
泣かないでって言ったのになぁ


『ショッピくん』




お互いが消えてしまわないように
名前を呼びあって、









それから、




私たちはどちらともなく唇を合わせた。









瞬間また、涙がこぼれて唇が震える。
その震えを止めるように、優しく口付けるショッピくんの目からも涙が溢れて、
私の頬に落ち、
私の涙と混じり合いながら床へと落ちていく。



まるでこの世界に2人だけしかいなくなって、時が止まったみたいだった。

本当に時間が止まってしまえばいいのに。









２回目のキスは
口に出せない想いを伝えるような、
望まない別れを告げるような

悲しい、哀しい、キスだった。

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