【wrwrd】軍人さんを拾いました 2【shp】

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Aside

全ての服を洗濯し終えて、ショッピくんの軍服を干そうと洗濯竿に手を伸ばした瞬間だった。

ヒュッという空気を裂くような音がして、
左腕に酷い痛みが走る。
軍服が手から滑り落ちて、地面に落ちた。
腕を見ると、ざっくり切れて血が流れている。


つんと広がる鉄の匂いと大量の血。
自分のものだと分かっているのに目眩がして、よろけ、先程まで洗濯をしていた小さな池にバシャーンと音を立てて落ちる。
冷たい。夜に冷やされた水に沈み、心臓が止まったような気がした。


急いで水から上がり、必死家に戻ろうとしたところを何者かに髪を引かれ、地面に打ち付けられる。


痛い。切られた腕も。地面に押し付けられる頭も。打ち付けた体も。痛い。痛い。
濡れた服や肌に泥が着いて、もうめちゃくちゃだ。

何とか目を動かして、私の頭を押さえつけているやつの姿を捉える。
緑の服に尖った歯。フードで隠れて見えないがその奥は黄緑色に光った気がした。


そいつは地面に落ちている私の血がついたナイフを拾って私の首筋にあて、口を開いた。

？？｢なぁこれ、ショッピくんの服よな？
ショッピくん、どこにやったん？｣


ショッピくん？ってことは探しに来た仲間……つまりはこの男も軍人だ。
下手すると、殺されてしまうかもしれない。

『…家に……』

？？｢家？ほんまかいな、お前ちょっと来い。｣

そう言って怪我している方の腕をお構いなしに掴まれる。
あまりの痛さに涙がこぼれる。

『い゛った……！』

思わず大きい声が出る。

痛い。怖い。助けて……ショッピくん。



ｶﾞﾁｬッ
syp｢今の声、どうしたんすか？…えっ！ゾムさん！なんでここに…｣

zm｢あ！ショッピくん、おった！｣

パッと急に掴まれていた手が離され、
バランスが取れずに倒れる。

syp｢っ！！？A！！！｣

手足が冷たい。水に落ちたからなのか出血しすぎたからなのかは分からないが、
とにかく、ショッピくんの焦った声を最後に、
もう意識は保っていられなかった。





？？side

？？｢ゾムさーん！先行かんといてよぉ…僕、森の真ん中置いてかれて死ぬかと思ったわ…｣

syp｢A！！、しっかりしてください！｣

zm｢……大先生。｣



泥だらけで血を流して倒れる1人の女と
それを抱き抱えて取り乱すショッピくん。

その様子を無言でしゃがみ見るゾム。

全く状況が呑み込めない異様な光景に絶句する僕。


ut｢え…これどういう状況なん…？｣

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