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一難 ページ13

母さん。

また、母さんの夢。

ショッピくんの手を私の体から離して、ゆっくりと起き上がる。
まだ外は薄ぐらい。早く目が覚めてしまった。
…洗濯でもしちゃおう。夢の影響か、そう思いついてベットを降りた。

そのまま寝ても良かったが、昨夜あんなことをした手前、ショッピくんの隣で快眠できるとは思えなかった。


ショッピくんの服を手に取ると、ほのかに彼の匂いがする。
そのせいで昨日のあんなこと、を思い出してしまい、ぽぽぽと頬が熱くなる。
さすがの私でも、分かる。
私、ショッピくんとすごいことしちゃった……。




外に出ると早朝の冷たい風が熱くなった頬をいくらか冷ましてくれた。

それでも気持ちは落ち着かなくて、うるさい思考を取り払うようにザブリと洗濯物を水に沈めた。

私の思考に反して、森は静まり返っている。
まだ鳥も鳴いていない。




『私は洗濯をしながら、汚れのような昨日を消してーーーー………』




母の歌を口ずさみながら、洗濯を進めた。
静かな森に私の歌声だけが響いていた。







???side

何か変わった2匹の鹿追いかけてたら迷った。

この森広すぎやねん。電波通じひんし
どうしよ…。


『私は……をし………、汚…のよ…な……を』


女の声……?こんな森の奥から?
歌ってんのか…。
怪しいな。



気配を消し、木の影を利用して、近づく。


よく見ると、大きな家があり、その近くで
女が洗濯をしている。



(きれーやな…。)


ちょうど木々の間から日が差して、彼女の髪をキラキラと照らしていた。
絵画のようなその光景に思わず息を飲む。






しかし、次の瞬間目に飛び込んできたのは、
行方不明のショッピの軍服を手に取った彼女の手。


どうしてあの女が軍服を。
誰やあの女、何もんや。
ショッピくんを攫ったのはあいつか。
彼女以外の気配は感じられない。
だとすると、あの女1人でショッピくんを…?
やったら、相当な手練や。


…まだ、こちらに気づいていない。




迷ってる暇はないと、持っているナイフを彼女の腕めがけて投げた。









ーーーーーーーーー。
次回、ついにメンバー2人が登場します。
明日更新予定です…
さぁどなたでしょう?

-2→←忘れじの歌



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作品ジャンル:恋愛
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暁郗 - え?駄作とは??え??神作の間違いでは???? (2020年11月19日 20時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
ひな - とってもええお話やん(_><_) 続き楽しみしとこ♪ 応援してます!これからも頑張え!!!! (2020年10月1日 16時) (レス) id: 565863c7d8 (このIDを非表示/違反報告)
リズ(プロフ) - 椋。-ryou-さん» コメントありがとうございます!!泣いて欲しい話として書いたので、とても嬉しいです。これ以上の褒め言葉はありません…!!更新頑張ります! (2020年9月12日 23時) (レス) id: 294441511f (このIDを非表示/違反報告)
椋。-ryou-(プロフ) - ものすごく感動しています。特に「悲恋哀歌」は何度見ても涙が出ます。更新大変かもしれませんが、これからも応援しています。 (2020年9月12日 13時) (レス) id: 8b6ca01e67 (このIDを非表示/違反報告)
リズ(プロフ) - ソノさん» 頑張ります〜!!コメントありがとうございます!!続編も誠心誠意執筆していきますのでぜひ...!! (2020年9月7日 21時) (レス) id: 294441511f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リズ | 作成日時:2020年8月9日 12時

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