蝶の時間 ページ34
No side
Aがガクリとコネシマの腕の中で気絶する。
syp「…!!Aっ、チーノお前離せっ!A!!!」
kn「…どうする、大先生」
ut「後ちょっとで瓶溜まるからなぁ…
シッマ、もうちょい支えとって。」
kn「OK」
syp「!?やめ、やめてください!大先生!!」
バンッ!!
「何してるんですか!!!」
勢いよく開いたドア。
そこで大声をあげたのはエーミールだった。
kn「なんや、エミさんそんなに慌てて」
em「そこの方、森の加護を受けているでしょう。」
syp「エミさん、なんでそれ知って…」
em「彼女を守っている森から生まれたエルフですから。それくらい分かります。そんなことより早く彼女を離してください。」
ut「エーミール悪いけどそれは出来な…em「外の様子が見えませんか?」
「「「!?」」」
エーミールに言われた通りに外を見ると、
真っ暗だった。今は昼間、それに晴れのはず
よく見ると、空を暗くしている物の正体は何と鳥の群れ。
しかも、ただの鳥ではなく鷲や鷹などの本来であれば群れをなすことはない鳥たちである
城を中心に空を覆うほどの数やってきていた。
加えて窓をガタガタと激しく揺らす風。
しかし、城下に見える木々などは全く揺れておらず、まるで、この城のこの部屋のところにだけ風が吹いているようだった。
風は城の外だけでなく、廊下の方からもゴオォォオオとものすごい音が聞こえ、頑丈な扉を揺らす。
異常事態だった。
その場にいる全員が青ざめる。
em「早く離してください。彼女は本当に森の加護を受けた人間です。いくら貴方たちでも自然には勝てません。」
流石の鬱もこの状況には危機感を覚え、慌ててAの腕から針を抜き、コネシマもAの体を離す。
瞬間、廊下と窓の風が止む。
コネシマが離したことにより崩れ落ちるAの体をエーミールが横にして抱き上げる。
em「彼女は私が医務室へ連れていきます。失礼します。」
そう言って、廊下へと出ていった。
………。
ガチャリ
エーミールが出ていって2分とたたないうちに、入れ替わりのようにグルッペンとゾムが帰ってきた。
zm「今、A連れたエミさんとすれ違って、そん時Aの腕から血出てたんやけど……それ、どういうことや大先生。」
明らかに怒りをあらわにし、大先生へ近づくゾム。
gr「待て、ゾム。
外の様子もおかしかったな。俺がいない間に何があった。
全員、どういうことか説明しろ。」
「「…………。」」
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暁郗 - え?駄作とは??え??神作の間違いでは???? (2020年11月19日 20時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
ひな - とってもええお話やん(_><_) 続き楽しみしとこ♪ 応援してます!これからも頑張え!!!! (2020年10月1日 16時) (レス) id: 565863c7d8 (このIDを非表示/違反報告)
リズ(プロフ) - 椋。-ryou-さん» コメントありがとうございます!!泣いて欲しい話として書いたので、とても嬉しいです。これ以上の褒め言葉はありません…!!更新頑張ります! (2020年9月12日 23時) (レス) id: 294441511f (このIDを非表示/違反報告)
椋。-ryou-(プロフ) - ものすごく感動しています。特に「悲恋哀歌」は何度見ても涙が出ます。更新大変かもしれませんが、これからも応援しています。 (2020年9月12日 13時) (レス) id: 8b6ca01e67 (このIDを非表示/違反報告)
リズ(プロフ) - ソノさん» 頑張ります〜!!コメントありがとうございます!!続編も誠心誠意執筆していきますのでぜひ...!! (2020年9月7日 21時) (レス) id: 294441511f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リズ | 作成日時:2020年8月9日 12時