おとなり。【男主】 (ページ5)

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5話ページ5

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緑色「ただいまっ」

「…おかえり。みどり、ちょっと隣おいで。」

Aと出会った人は全員記憶が欠損する。
俺を除いて、だけど。

だかららだお君が来たことも、Aと会ったことも全部全部記憶が無くなるんだ。
だからあんなに睨むことはいらなかったのに。

何なんだろ、意味わかんない気持ち。

緑色「どしたの？」

緑色の首元に顔を近づけ、Aの唇が皮膚に当たる。

思わず目を瞑って固まっていたらなぜか吸うような音が聞こえる。

緑色「え、え、っ、何？」

目を開けてAを見ると不貞腐れた顔で自身の服の袖を首に当ててゴシゴシと拭かれた。

「俺のみどりなのに変なにおいがする。」

緑色「え、ぉ…俺臭い？」

なんか今日汗かくようなことしたかなぁ。

「みどりはいい匂いだよ。首元にクズの臭いが付いてたから嫌なだけ。今日誰に触れられた？細かく言うんだよ。」

緑色「え……っと、同僚のばどきょーって人だけ…かな。服引っ張られてAに吸血された跡を見られたくらい。」

「…どんな人？見た目は？みどりのことが心配。」

改めて思うけどAって過保護だなぁ。
それで懐いてる俺もだけど。

緑色「厳つくて、黄色いツナギをいつも着てて、茶髪に黄色い目の人。」

「ありがと。今日は晩御飯何がいい？」

緑色「Aの好きな物がいい。」

「ふふ、分かったよ。」