おとなり。【男主】 (ページ2)

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2話ページ2

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街中を歩き、1本の巨大な木の下に建っている一戸建てに足を運ぶ。

昼のはずなのに辺りは暗く、木の上から何かが降ってきそうな雰囲気を漂わせていた。

前来た時はこんな雰囲気はなかったはず、と。
玄関に立ち数回ドアを叩くと出てきた人。

らっだぁ「え」

知っている同僚ではなく、全く知らない大きな人。

「…どなたですか。」

らっだぁ「あｯ…えと、緑色の仕事仲間の者です。御家族でしょうか…」

目の色と髪色は緑と全く一緒…でもなんか。
それに自分の事この国の人間なら知らない人はそうそういない。

という事は…

「…みどりの幼馴染です。」

らっだぁ「そうなん…すねぇ……あ。緑色の体調大丈夫ですか…？あ、あとこれ見舞い品です。」

「…あー……どうも。みどりならちょっとふらついてるだけなんで大丈夫だと思います。」

凄い生返事な人だ。
まるで緑色に近付けさせないように…。

なんか怪しいな。

「……中入ります？」

らっだぁ「え？あ、お邪魔していいんでしたら…」

「家主じゃないですし、別に…。」

らっだぁ「っ……あの、お名前聞いてもいいですか？自分はらっだぁって言います。」

「あー…Aって言います。覚えなくていいですよ。」

らっだぁ「え…？」

何この人…。