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第54話 ページ7

田中side





今日から、レギュラー練習に竜崎が加わる。




「シオリどうする?竜崎なんてまぐれでレギュラーになった様なもんでしょ?」

「ホントそれ。ウチらの練習の足引っ張られても困るよね〜」




同じクラスであり、女テニのレギュラーでもある二人があたしの周りで笑ってる。
パックジュースを啜りながら、二人の言葉を聞き流しながら考えてた。

竜崎がテニスが上手くなったのは正直言ってあまり驚かない。
男テニ顧問の竜崎先生の孫ってくらいだし、いきなり才能開花したって言われても可笑しくないから。

負けたのは凄く悔しかったけど、昨日一日ぼんやり考えて思ったことがある。
あたしが竜崎に嫌がらせをしていたのは梅子の事があったのもあるけど、テニスに出来ない癖して女テニに入って来て竜崎先生の孫だからと気にされている所が気に入らなかったからだ。

竜崎がテニスができる様になった今、ぶっちゃけ言ってしまえば嫌がらせをする理由がないに等しい。




「少し様子みようぜ」




ストローを噛みながら、ポツリと言葉にする。

ダブルスを組んでるからか、双子のようにシンクロした動きをする二人は揃って怪訝そうな表情を浮かべた。




「どうしてよ」

「シオリらしくないじゃん」




空になったパックジュースをゴミ箱に投げ入れる。
パコンっと綺麗に入ったゴミに目を細め、フッと笑みが溢れた。




「如月の二の舞にはなりたくねぇからなぁ」




あたしの言葉に、肩を震わせる二人。

如月はあの後、我妻によって強制退部をさせられ梅子からは切られた。
あいつ梅子と同じクラスだしハブにされて完全に孤立状態。

あいつらと同じクラスの奴から聞いた話じゃ、三年の中でのターゲットに如月がなったって聞くし。


実質、三年女子のトップは梅子のようなものだ。
男テニのマネで何かと目立って人気の男テニレギュラーを味方につけているのもあってか、梅子を敵にしない奴が多い。

梅子を傷付けるともれなく男テニレギュラーから嫌われる。
目立つリーダー格はあたしみたいにいるが、大抵は男テニレギュラー誰かしらに思いを寄せてる。

だから梅子に嫌われないよう、ご機嫌取りって訳。




「たしかに」

「まぁ、少し様子見た所で平気だろうし?」




焦る目の前の二人は男テニの誰かを好きらしいから余計だろう。

あたしも梅子からの面倒くせぇ交換条件を聞かなきゃ良かったんだけどなぁ。

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バンビ(プロフ) - 真理さん» 現在更新のペースがかなりゆっくりになってしまっていますが、時間を見つけて更新をしていきますので、今後ともよろしくお願い致します。 (1月25日 23時) (レス) id: ff777945fb (このIDを非表示/違反報告)
真理 - バンビさん» 続きまだですか? (1月24日 7時) (レス) id: e1f8464f5a (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - リコさん» ありがとうございます。今後も楽しみにして頂ける様に更新していきます。 (2021年7月18日 11時) (レス) id: ff777945fb (このIDを非表示/違反報告)
リコ(プロフ) - 続きを楽しみにしてます! (2021年5月9日 6時) (レス) id: 8b5e530447 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - 紗衣さん» ありがとうございます。非常にゆっくりな更新になっていますが、楽しみにして頂ける様に頑張ります。 (2021年4月10日 0時) (レス) id: ff777945fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:バンビ | 作成日時:2020年9月4日 12時

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