男前女芸人_その2 (ページ13)

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酔ったきーさんページ13

自由に飲んだり騒いだり。
広めの個室だからみんな移動したり固まったりしてもう収集がつかん。
さっきの重い空気は何処へやら。普段通りに過ごす皆に改めて大人の余裕ってもんを感じた。

あ、俺ってこん中だと最年少になるのか。そっか、完全に忘れてた。

芸歴で何かと見られることが多いからな、年齢忘れたりするんだよな。

『まぁ女の子に戻る、って言っても元から一応女の子なんやけどな～、…まぁ俺も忘れてたわ』

「俺は…エミの中性的な感じ、好き」

『ありがと、きーさん。…珍しいな、酔ってる？』

「んー…酔うちょらん……」

『方言出てるで』

きーさんの方言久しぶりに聞いたな…確か出身大分だったっけ。
ほとんど標準語だからかイメージあんまりないけど、ご家族の方と話してる時はすごい訛ったりする。

…ってか酔ってること自体が珍しい。普段は何杯飲んでも顔色ひとつ変わらんのにな。

ゆ「なんや、佐藤酔うてんの？」

『そうなんすよ、酔ってるみたいで』

川「珍しいなー……いつもどれだけ飲んでも飲み足りんって顔してるのに」

『ですねー…まぁ、その日の感情とかで変わるとか言いますし。さっき泣きかけてたからそれもあるんちゃいますかね』

秋「俺多分初めてやわ、佐藤の方言聞くん」

『ほんまですか！……って言っておきながら俺も久々なんですよね』

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