7 ページ7
.
今日でちょうどスケートリンクに行ってから1週間が経った。
明日あたりに行こうかな…信くんに連絡しておかないと、なんて講義の真っ最中だというのにぼんやり考える。
ふと、ズボンのポケットに入れていたスマホが震えたことに気がついて取り出す。
相手は結弦。
今こっちが午前11時だから…トロントは午後9時か。
ちょうど練習終わりってところかな。
��疲れた。��
というひと言と共に送られてきたのはプーさんで顔を隠した結弦。
「…ふふっ。」
相変わらずプーさん好きだなぁ、なんて思いながらも笑いがこみ上げる。
��お疲れ様、ちょうど練習終わったところ？��
そう送るとすぐ既読がついて、返事が返ってくる。
��いや、練習早めに終わってたんだけどブライアンと話してたら遅くなって今帰ってきた。��
それ以降も結弦とLINEをしつつ講義を受けた後、お昼ご飯を食べに親友である��
全員メニューを選んだ後、私がひと息つこうと思ったところで間髪入れずに実咲が私に爆弾を落とした。
「ところでAさん？
さっきは講義中に携帯いじってなにをニヤニヤしてたの？」
「それ私も気になる！！！」
と実咲に乗るように利菜まで目を輝かせて私を見た。
…親友の2人でさえ、結弦が私の彼氏であることは言ってない。
こういう感じで過去にも彼氏いないの？とか何度も聴かれることがあったけれど、私はいつもと変わらず頑張って誤魔化すしかない。
「え、何も無いよ？
強いて言うならプーさんの可愛い写真見つけちゃってちょっとね。」
…私の誤魔化す方法はプーさんである。
それはまあ結弦に何度プーさんの魅力を語られたことか。おかげで私も結弦並にプーさんに関しては詳しくなってしまった。
親友2人は私のそんな詳しいプーさん知識にプーさん好きだと思っていて、とりあえずこう言っておけばなんとかなる…はず。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 410人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ss - この小説大好きです！これからも頑張ってください！ (2018年3月17日 20時) (
レス) id: 7980bbba4c (このIDを非表示/違反報告)
マナ - ヤバイ…めっちゃ面白いです！特に実咲とのやりとりがwwwこれからもがんばってください！応援してます∂∀⊂ (2018年3月11日 17時) (レス) id: 595eca3f4d (このIDを非表示/違反報告)
音想羽(プロフ) - マナさん» ありがとうございます！更新頑張ります…！ (2018年3月2日 0時) (レス) id: a0e7a68c22 (このIDを非表示/違反報告)
音想羽(プロフ) - りりかさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします…！ (2018年3月2日 0時) (レス) id: a0e7a68c22 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 続きが楽しみです！ 更新頑張ってください♪ (2018年2月27日 22時) (レス) id: 595eca3f4d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：音想羽 | 作成日時：2018年2月19日 20時
