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その後何事も無く(途中シャオロン君に話しかけられそうになったが何とか逃げ回った)入学式が終わり、早くも解散になった
鬱さんに挨拶して、早々に帰路につく
家に着くのがお昼になりそうだったので、途中でコンビニに寄りお気に入りのパスタを買ってから自宅へと帰った
・
「…ただいま」
家に着き、シーンと静まり返った部屋にそう声をかけるが返事はない
リビングへと足を進めると、途中にある寝室で見慣れた金髪が目に入った
どうやらお父さんはまだ寝ているらしい
起こさないようにそっとリビングに向かい、買ってきたパスタをテーブルの上に置く
制服を汚したくはないし、一度部屋に戻って着替えてこよう_
そう思いくるりと後ろを振り返ると、いつの間に起きてきたのか寝起きの不機嫌そうな顔をしたお父さんが頭を掻きながら立っていた
「…あ、おはようお父さん…」
「…おん、そんな綺麗な服着てどこ行っとったんや」
「……今日、高校の入学式だよ」
「あれ、そうやっけ…まぁええわ、腹減ったしなんか作れ」
くわぁ、と大きなあくびをしながらそう言ってソファに身を沈めるお父さん
「娘の行事なんて、どうでもいいんだね」…という言葉はぐっと心の中に押し込んで、機嫌を損ねる前に冷蔵庫を開いた
「…何もないじゃん、買ってこないと何も作れないよ」
「は？なんで買い物行ってないねん」
「だから今日入学式で、昨日一昨日はその準備があったから忙しくて…」
「そんなんどうでもええやろ！何で無くなる前に買わんかったんか聞いとんねん！」
持っていた文庫本をﾊﾞﾝ!と大きな音を立ててローテーブルに叩きつける
「やばい」と察したのも遅く、寝起きで不機嫌なお父さんは次々と怒りを口にした
「お前誰のお陰で生活できとると思っとんの？高校とか何とか知らんけど、自分がやらんとあかんことはやらんといけんのちゃうんか？」
「…ごめんなさい」
「ごめんなさいやない、ごめんなさいで俺の腹満たされる訳ないやろ！」
ぐっと胸ぐらを掴み上げられ、呼吸が苦しくなる
「折角新しいの買ったのに、制服シワついちゃうな…」なんて呑気な事を考えながら、「苦しい」と目でお父さんに訴えた
「そ、こ…、買ってきた、パスタならあるから…」
「…ほんならはよ言えや」
途切れ途切れにそう言うと、パッと手を離されゲホゲホと咳き込む
お父さんはそんな私に目もくれず、コンビニの袋をあさってパスタを温め始めた
これ以上怒らせない為にも、早めに買い出しに行こうと思いお父さんから逃げるように家を出た
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天井(あまい)(プロフ) - これ2回以上見てるんですけどいつ見ても泣けます(号泣) (2021年2月20日 14時) (
レス) id: 69217dc78e (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - 途中から大号泣で読みました…！完結おめでとうございます！！涙が拭いても拭いても落ちてくるんです、もうヤバイです（語彙力皆無）一番のラストでストッパーぶちぎれました！お父さんと無性に喋りたくなってきた…！！ありがとうございました、お疲れ様でした (2020年8月3日 0時) (レス) id: 83f48e582b (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 鼻水だらだらになりながらガチ泣きで読みました！(汚い) (2020年7月3日 5時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ(プロフ) - 一気に読みました。涙止まりません、、こんなに切なく温かい小説初めてです。。素晴らしい作品をありがとうございます！！ (2020年6月1日 18時) (レス) id: 5d0fa0d6a0 (このIDを非表示/違反報告)
鯨(プロフ) - やばい…涙が止まらん… (2020年5月29日 13時) (レス) id: 5c9d5c3971 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音羽リンのサブ | 作成日時：2020年2月15日 22時
