After that ページ27
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「お疲れ様でした、ではまた1週間後に」
本日最後の相談者さんを見送り、帰宅する準備にとりかかる
今の職場は割とホワイトで、病院が閉院する17時には帰宅することができた
今日は旧友と飲みに行く約束が入っているので、更衣室で私服へと着替え先に待ち合わせ場所に着いているであろう友人に連絡を入れて、その友人の元へと急ぐ
「…あ、お待たせシャオロン！」
「お、お疲れA」
待ち合わせ場所でスーツを着て立っていたのは、高校時代からの友人であるシャオロン
シャオロンは高校卒業後、私と同じ大学の教育学部に進学して高等学校の先生となった
ちなみに世界史を教えているらしい
「ほな飲みにいこか」
「そうだね、いつものところでいいでしょ？すぐそこの」
「せやな、今の時間帯やと空いとるやろ」
「というか、スーツのままだけど？大丈夫？」
「大丈夫大丈夫、すぐクリーニング出すし」
そんな他愛のない会話を繰り返しながら2人肩を並べて歩き、曲がり角の先にあるこじんまりとした居酒屋にやってきた
すっかりと常連になったこの居酒屋は知人が経営していて、店主の気分によって貸切にしてくれるなど実にサービスが充実している
濃紺の暖簾をくぐり、引き戸を開けると店主の「いらっしゃっせー！」との声が響いた
「…あ、Aちゃんやん！3日ぶり！」
「そうですね鬱さん、また飲みに来ちゃいました！」
「ええやん、好きなとこ座って！どうせいつものやろ？すぐ出せるで待っとって！」
そう言ってキッチンへと引っ込んでいく、この居酒屋の店主こと鬱さん。
そう、この居酒屋は鬱さんが経営している
大分昔から続いているようで、それなりに繁盛しているらしい
私とシャオロンはお座敷に座り、胡座をかいて我が家のようにくつろぐ
すぐに鬱さんが水と生ビール2杯をもってやってきて、「めっちゃくつろぐやん」と言って笑った
「今日は奥の部屋に団体客おるで、ちょっと…いや、かなりうるさなるかも」
「団体客かぁ、だるい客じゃないといいですね」
「いや、相当だるい奴らやで…。今もかなり酔い回っとるし、ダル絡みされてたまらんわ」
「うわ、頑張ってください」
キッチンへと戻っていく鬱さんにエールを送り、ビールに手を伸ばす
「今週一週間お疲れ様でした」、との掛け声でジョッキを合わせ、勢いよくお酒を呷った
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天井(あまい)(プロフ) - これ2回以上見てるんですけどいつ見ても泣けます(号泣) (2021年2月20日 14時) (
レス) id: 69217dc78e (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - 途中から大号泣で読みました…！完結おめでとうございます！！涙が拭いても拭いても落ちてくるんです、もうヤバイです（語彙力皆無）一番のラストでストッパーぶちぎれました！お父さんと無性に喋りたくなってきた…！！ありがとうございました、お疲れ様でした (2020年8月3日 0時) (レス) id: 83f48e582b (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 鼻水だらだらになりながらガチ泣きで読みました！(汚い) (2020年7月3日 5時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ(プロフ) - 一気に読みました。涙止まりません、、こんなに切なく温かい小説初めてです。。素晴らしい作品をありがとうございます！！ (2020年6月1日 18時) (レス) id: 5d0fa0d6a0 (このIDを非表示/違反報告)
鯨(プロフ) - やばい…涙が止まらん… (2020年5月29日 13時) (レス) id: 5c9d5c3971 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音羽リンのサブ | 作成日時：2020年2月15日 22時
