御伽 第2章

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sr『涼介くん、起きてください‼』



…それからどうしてだか俺は毎日ソファで寝ていた



ym「ん…ごめん、また最後だった？」



sr『最近、お疲れですか？』



俺はそっと起き上がる



ym「…もしかしたらね。



あれから…皆とも話さなくなっちゃったし」



圭人なんて自室に篭りっぱなしだ



食事は…裕翔が持っていっている



光くんが何回か止めたが



yt「圭人だって人間だよ。



食べなきゃ死んじゃうんだから」



と言われて以来、11人分作ってくれている



けど、前みたいな賑わいが戻ったというわけじゃないし



ym「…どうやったら、元の関係に戻れるのかな？」



yb「…一度崩れた壺はもう2度と同じ形に戻らない」



ym「薮ちゃん…」



yb「これは昔、同級生に言われた言葉だ。



壺は信頼。



一度壊れたものは直せたとしても2度と同じにはならない。



信頼も…そうなんだよ」



ym「でも…元の形にはなってるじゃん」



yb「元の形にはなっても同じとはいえない。



もしかしたらどこかにヒビが入ってるかもしれない、どこか欠けてるかもしれない。



…信頼もそんなもんだよ」



ym「薮ちゃん…俺、どうしたらいい？」



俺は真剣に聞く



ym「裕翔と圭人はあれでもクラスメイトなんだ。



クラスメイトがあんな感じだと…気分悪りぃんだ」



yb「それは…」



薮ちゃんが言いかけると



hk「ここにいたか、2人」



光くんがやってきた



…橙色に光る本を持って

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