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kn『なんで…ショウリ…』
いつも握っていた小さな手は大きく黒手袋をしていて
sr『ほんと…使えない兄だよね』
黒くて何も装飾品もなかった髪は真っ赤な薔薇がついていて
sr『どうして【童話】なんか救おうとするのかな？』
にこやかだった表情はもうなかった
ym「本当にショウリなの？」
sr『そうだよ、僕がショウリだよ』
こんなところで捕まってるわけにはいかない…
どうしたら…
tk「くそ…」
in「…ねぇねぇ、高木」
いのちゃんがショウリから目線を外した
tk「どうしたの、伊野尾くん」
in「マフラーさえ外せばいいんだよね？」
tk「え…【赤ずきんの下の顔は】のトリガーはそうだけど…？」
sr『それじゃ、お兄ちゃん。
僕のところ来てよ』
ショウリの手が俺のパーカーのポッケにいるケントに伸びかかった時
in「悪いけど…この鎖引き技ってよ、狼のお兄さん」
いのちゃんが茨を出現させて雄也のマフラーを取った
ym「ショウリを守れなかったら…ケントだけでも守る‼」
それを確認した俺は時間を稼ごうとする
足は自由なので蹴り上げるとショウリは簡単に避ける
sr『へぇ〜…邪魔するな、異世界人』
ショウリが俺に手を出そうとした時だった
tk「…うぉぉぉぉ‼」
雄也が思いっきり鎖を引きちぎってくれた
sr『…あぁ、時間稼がれてたんだ』
ショウリは理解したように数歩下がる
sr『…飽きた』
yt「飽きた…？」
ショウリは鎖を振り始めた
sr『うん、飽きた。
だって今回はソウだし、僕の役目は時間稼ぎだし』
yb「…そうだ‼
アリス‼」
俺らはそこで思い出した
アリスのことを
sr『Auf Wiedersehen、異世界人』
ショウリはそう言って闇の奥に消えていった
yb「…ショウリのことも気になるけど、今は【童話】を救おう‼」
雄也は光くんがマフラーを巻いて落ち着いてきている
俺は消えたショウリのことが気になりながらも皆と一緒にアリスの元へと走っていった
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慧jump(プロフ) - れっしーさん» コメントありがとうございます！！まとめての更新なので更新速度は遅いですがこれからも皆様が楽しんでいただけるように作っていきますので応援のほど、よろしくお願いします！！ (2021年3月21日 21時) (
レス) id: fc3df4fc56 (このIDを非表示/違反報告)
れっしー - とても面白いです！これからも頑張ってください！ (2021年3月21日 21時) (レス) id: aa496b1864 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：慧jump
| 作者ホームページ：http://wakabassl
作成日時：2021年3月15日 10時
