第10童話 不思議の国のアリス ページ34
yb「…涼介」
俺はソファでうずくまっていた
…ショウリがマリウスを連れ去って数日
あれからあの3人が来ることもないし、俺らも何かするというわけではない
俺は毎日あのソファで寝ていて朝起きたら隣にショウリがいるのではないのかと思う
kn『ショウリは…殺されていません』
ym「どうして…？」
kn『初めて会った時の紹介で俺とショウリは兄弟だって伝えたと思います。
俺たちはいわば運命共同体。
どちらかが殺されたら消えることになっているんです』
ym「それじゃ、ケントが今いることが…」
kn『はい。
ショウリの無事です』
それが唯一の救いかもしれない
yb「涼介。
落ち込んでてもショウリは帰ってこない。
俺らにできることは…【童話】を救うことだけだ」
ym「無理だよ…」
後少しで届いたかもしれないこの手
この手で…ショウリを救えなったこの手で【童話】なんて救えるのか？
yb「…たく」
薮ちゃんがそう呟くと俺の胸ぐらを掴んできた
yb「ショウリの隣にいたのは俺たち9人の中でも涼介が1番長かったんだ‼
そんなお前が弱気になってどうする⁉」
ym「薮ちゃん…」
yb「次来るのはマリウスか、フウマかソウか、そんなのわからない。
けれどもいつかショウリが帰って来るまでに俺らは今まで通り【童話】を救えばいいだろ‼」
俺は自分の視界が滲んでいくのがわかった
薮ちゃんが怖いからじゃない
自分の弱さを痛感したからだ
yb「…ちょうど救う【童話】が来たみたいだ。
もしこのまま弱気だったら思いっきり殴るからな」
ym「それは勘弁です…」
tk「元気になったか？」
そこに皆が来て雄也が本を持っていた
in「薮のグーパンチはキツイからね。
しっかりしなよ」
ym「わかった」
俺はほっぺを叩いて、ソファから立ち上がった
ym「よし、行こう」
kn『【童話】は【不思議の国のアリス】で…ソウですね』
雄也は本を開いて、緑色の光に包まれた
…その時、俺たちは気づかなかった
緑色の光の中に、少しだけ違う色の光が混ざっていることに
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慧jump(プロフ) - れっしーさん» コメントありがとうございます！！まとめての更新なので更新速度は遅いですがこれからも皆様が楽しんでいただけるように作っていきますので応援のほど、よろしくお願いします！！ (2021年3月21日 21時) (
レス) id: fc3df4fc56 (このIDを非表示/違反報告)
れっしー - とても面白いです！これからも頑張ってください！ (2021年3月21日 21時) (レス) id: aa496b1864 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：慧jump
| 作者ホームページ：http://wakabassl
作成日時：2021年3月15日 10時
