【ツイステ】なにも、要りません。２ (ページ15)

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ユウ side

クルー「あいつに協力を求めるならお前らも協力しろ」

「協力...」

クルー「あいつは人の会話で成長する。
知識をつける。

けどアンドロイドだと知って近づくのは一部だろう」

何百人の中のすこし。

100人の中の10人はそこそこだが、500人の中の10人は少ない。

彼が伝えたいのは、少しでも知識をつけてやれということだろう。

グリム「あんなやつのために動くほどオレ様は優しくないんだゾ」

「コラグリムッ」

場違いなことを言うグリムの口を塞ぐ。
いい加減空気を読めよ...。

リドル「でもグリムの言う通りだ。」

ケイト「うーん、それはちょっと違うよ、リドル君。」

意見が対立する。
助けてあげればいいのに。

クルー「無償で助けて貰えると思ったら大間違いだ」

「え」

クルー「あいつはどうせ助言したんだろうが...

もっと問い詰めれば答えが聞けただろう」

「...問い詰めれば。」

クルー「例えば......そうだな。
授業準備の手伝い、とか」

手伝い？
たったそれだけか。

なら、僕にも______________

クルー「あいつの持つ授業は三教科。
主にプリント学習で、1コマに3種類のプリントを使う」

「......」

うちのクラスは40人くらい。
単純計算で、120枚のプリント。

一日のコマ数は6コマ。

120の6倍。720枚。

印刷するのでさえ大変だ。
それを更に運ぶとなれば...

クルー「青ざめてるな。
対価なしに先生だからと協力するとは限らない。

無論俺も」

クククッ、と笑うと近くの教室に入っていった。