17話 ページ18
-コナンside-
昨日、五反田に対する疑いが深まった
盗聴器を仕掛ける所を見つかってしまった俺のミスでもあるが、普通の人間なら小学生が盗聴器を仕掛けるなんて思いもしないだろう。しかも、作った人物も知っているような口ぶりだった
コ(何者なのか依然とわからないのに、更に謎が増える…。ホント、アイツは何者なんだ?)
「おいコラ、デク。本当にこっちであってんのか?」
「あってるはずなんだけど…;」
五反田の正体について考えながら帰っていると、緑髪の大人しそうな男と、如何にも不良であろう目つきの悪い金髪の男が何やら揉めていた
どうやら道に迷っているようで、スマホを見ながらあーだこーだと言い争っている
「あっ!あの子に聞いてみようよ」
「あんなガキに分かる訳ねえだろ」
「聞いてみなきゃわからないじゃん」
すると、俺の存在に気が付いたのか、緑髪の男が近づいて来て、目線を合わせるようにしゃがんだ
「こんにちは!ちょっと道を聞きたいんだけど、大丈夫かな?」
コ「うん、いいよ。どこに行きたいの?」
男たちの目的地は帝丹高校。なんでも、幼馴染が通っているそうで、その幼馴染に会いに来たそうだ
コ「会いに来たんなら学校じゃなくて家に行った方が良いんじゃない?」
「いや、さっき連絡したら『今、学校に居る』って返信が来たんだ。だから学校に直接行こうってかっちゃん…この人とそういう話になってね」
「本当は俺1人で来るはずだったのによぉ…。ついて来やがって」
「うっ!;し、仕方ないじゃないか!会いに行くなら必ず2人以上でって先生も言ってたし、僕もハルちゃんに会いたかったし…」
コ「仲良いんだね、お兄さんたち」
「良くねえ!!」
「かっちゃん!子供相手に怒鳴っちゃだめだよ!」
「テメェは黙ってろ、クソナード!」
コ「あははは…;」
2人で言い争っているのに呆れながらも、帝丹高校へと案内した
緑髪の男から道案内してくれたお礼がしたいと言われたが、大したことはしていないと断っていると、そこにあの男がやって来た
「あ、コナン君!…と?え」
コ「あ、治祈お兄「ハルちゃん!」え」
「出久に勝己!?なんでここに居んの!?」
まさか、この男たちが言ってたハルちゃんって、五反田のこと!?
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作者名：上衣 | 作成日時：2018年11月21日 13時
