留学先が、まさかのあの世界だった件 (ページ14)

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13話ページ14

『痛たた…。やっぱすぐには痛みは引かないか…』

今日は日曜日。この世界に来て以来、久々に個性を解き、本来の姿である女に戻った。しかし、痣が消えるはずもなく、至る所に腕や脚、背中に湿布、頬には冷えピタを貼っている

『湿布臭い…。けど、我慢我慢』

出来ればこの状態で外に出たくはなかったのだが、夕飯の食材が冷蔵庫にないため、買い出しに行かなくてはならない

(長袖、長スボンは絶対だな。頬は…マスクで隠すか)

外の気温は暖かいのだが、湿布だらけの腕や脚を見た人が勘違いしかねない。それに、万が一、江戸川コナンに気づかれてしまったら絶対首を突っ込んでくる

『よし、行くか』

姿見で湿布や冷えピタが見えないことを確認し、買い物カゴを持ち、キャップを被って家を出た

『お、鰆が安い。今日は鰆の塩焼にするか』

無事、あの死神にも、トリプルフェイスにも、胡散臭い眼鏡にも会うことなく、スーパーに辿り着いた。今日は平和な時間を過ごせそうだと、思ったのも束の間

「全員動くなぁ!!」
『へぁ?』

覆面をし、ナイフやらナタを持った4人の男が乗り込んできた。コンビニ強盗ならぬ、スーパー強盗だ

強盗1「警察に通報するなよ!通報した瞬間、こいつを殺す!!」
店員「ひっ…!!」

と、強盗犯の1人が店員の首にナイフ突きつけ、人質にした。それにより、他の人達は下手に動くことが出来ずに固まるしかない

(事件に巻き込まれたくないとは思ってたけど…それとこれとは別だ)

私はすぐさま『反転』を使い、ナイフの刃を切れるものから切れないものに。強盗犯たちの身につけている服を重くした

強盗犯たち「ふぎゃ!?」

当然、強盗犯たちは服の重さに耐えきれずにぶっ倒れた。突然の事で皆が唖然としているその隙に自身の性別を反転、警察に通報した
服を男物にしといてよかった