Othello【短編集】【平成跳】 (ページ5)

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Othello on white ページ5

tk『俺が死んでから1日かな、1週間かな、1年かな
　

まぁ、これが送られるのが知念次第だからわかんないや

それで、なんでこのビデオを知念に送ってもらったのかというと…

忘れないようにしてもらう為かな

もちろん、こっち(俺ら)もそっち(警察)を調べる時に裕翔の事も知ったよ

完全記憶能力

見たもの全て忘れないんだって？

それじゃ、親友の死んだ瞬間も覚えてるってことだよね？

いい能力じゃん

だったら俺もその中(記憶)に入れてよ(残してよ)

仲間外れなんて悲しいんだもん

俺と裕翔は表裏一体

裕翔が光なら俺は影

裕翔が白なら俺は黒

まるで『オセロ』みたいだね!!

…そろそろ、お怒りかな？

この後は…どうして俺が裕翔の親友を殺した理由を話そうかな

安心して、全て真実だから

『オセロ』中は嘘つかないのが俺のルールだからね

それじゃ…『オセロ』を始めようか』

いつもの口調で語ってくる雄也

in「同時に解析もしてみたけど、どうやら本物らしい。

…死ぬ前に撮った、ね？」

俺の記憶にあの時のがフラッシュバックする

自分の手で引いた拳銃の引き金

飛び散る雄也の血

死ぬ直前まで浮かべていた気持ち悪い笑み

ym「裕翔…大丈夫？

顔色悪いよ」

yt「…大丈夫。

ちょっとフラッシュバックしただけだから」

yb「続きがある。

見るか？」

yt「愚問ですね。

見せてください」