Othello【短編集】【平成跳】 (ページ14)

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Othello on black ページ14

ym「…おつかれ」
　

ar「はい、おつかれ」

俺は大ちゃんの車に乗り込む

ar「もういいの？」

ym「光くんが来たら俺の仕事は終わり。

そう言う依頼だったからね」

前々から警察として裕翔を見張ってた

雄也は自分が死んで知念がビデオを送り、光くんが拳銃を渡したら帰ってきて良いと言ってた

ym「…あれ、何が入ってたんだろ」

ar「山田でも知らない系？」

ym「他人の荷物勝手に見る訳にはいかないだろ」

そう話しているとスマホが鳴った

ar「…裕翔？」

ym「そうだね」

俺は出る

yt『やま…直球に言う。

やまは『Othello』の一員なんだね』

ym「…もう隠す必要もないからな。

そうだよ、俺は『Othello』の一員で雄也の依頼で裕翔のことを見てたんだ」

yt『大ちゃんも？』

ym「うん、そうだよ。

そこに薮ちゃんいる？」

yb『スピーカーで聞いてる。

今どこにいる？』

ym「それは言えないな。

…俺、警察辞めるから」

yb『辞表が必要だな』

ym「机の中に入ってる。

じゃあね、裕翔。

裕翔の『オセロ』、楽しみにしてるよ」

俺は通話を切った

ar「やっぱ雄也の口癖移るよな」

ym「独特の口癖だからね」

俺は窓を開けて持っていたオセロのコマを投げ捨てた

何色になったかなんて見えない

まぁ、何色でもいいんだけどね

fin…