すとぷり短編集2！！

浮気---莉犬(リクエスト) ページ21

「ねぇ、A。」


莉犬くんが話しかけて来た。

でもいつもと違って声が低い。


『何？』

「…浮気してるでしょ」


『っ…何のことw？』

浮気。



それは事実だけどまだ莉犬くんといっしょにいたい

「ふざけないで！！」

いきなりの大声にビックリする

「今までどれだけAに貢いできたか分かってんの？
　俺が全部全部、愛してたAのために何もかも捧げたんだよ？！」

『っ…それはちがっ…』

「違くない！！メールのやり取りも、クソ男に送ったDMも、クソ男の家に行ったあとも全部バレてるんだよ！！」


そこまで見ていたと知って鳥肌がたつ。

どんどん莉犬くんは狂って来て、

「ははっ…もうダメだっ…全部全部終わり。
　 お仕置き…しなきゃ」


ﾄﾞｻｯ


ベッドまで来てしまった。

「…ん、、はぁ…ん、、」

次々とつけられていくキスマ。


『痛い…やめてっ』

「その辛さの倍俺は苦しんでたんだよ」


『ごめんな、、さい ﾎﾟﾛｯ』

「今更謝って何になるのw？そんなに生意気な態度するんだったら…」

すると莉犬くんは部屋から出ていった。


きっと包丁を持ってくる
『ｸﾞｽｯ ひゃっ、110番！お願いっ…助けて…ｸﾞｽｯ』

ﾊﾞﾀﾝｯ

『ひっ…』


「何してんの？はぁ…いつからそんな子になったんだろw」


案の定莉犬くんは包丁を持ってきている


いつもなら温かいお茶を持ってきてくれてたのに…

いつからこんなにおかしくなっちゃったの…？


『やめてっ！ごめんなさいごめんなさい！！ｸﾞｽｯ 反省してる！』

どんどん近づいてくる莉犬くんは一向にやめる気が無さそう


「大丈夫。痛くないから。全部、全部Aが悪い。俺がダメだったんだね。


愛してるよ。」


『イヤアァァァァァ！！』


ｸﾞｻｯ


さされたはずなのに痛みが走って来ない。


閉じていた目を開けてみると


「、、、、、」

『莉犬、、くん…？』

莉犬くんが自分をさしていた。



何で…？


もう莉犬くんの息はなくて。


「愛、してる、よ ﾆｺｯ」

最後の最後に笑ってくれた。


『何でっ…ﾎﾟﾛｯ…。ごめんなさい…ごめんなさい…』

目の前には私と莉犬くんの2ショットだけがある。



こうして振り返ってみると確かに莉犬くんは自分の人生を全部捧げてくれていた。


何で今更気づくんだろw…




『莉犬くん…ｸﾞｽｯごめん…私がおかしかった…本当にっ…』


私は自分からナイフを手に取り


『私も愛してる』

莉犬くんを追いかけに行った

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