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#25 ページ25
「本当に大丈夫ですか？」
「だいじょぶだいじょぶー、ふへへへへ」
ダメだ全然大丈夫ではない
先輩とは途中から帰りが反対方向のはずだけど途中で帰して本当に大丈夫かな...
なんてことを考えながら歩いていると
「あー！！！！！」
遠くを指差しながら突如大声を上げ出す酔っ払い、もとい先輩
「ど、どうしましたか！？ついに幻覚が見えちゃいました！？」
何事かと思いながら指差す方へ目をやる
「れんれーん！！！！」
そう大声で叫びながらブンブンと手を振る先輩
ん？なんだかどっかで聞いたことあるような...
『あれ、えーっと...あ！こないだ来てくれてたお客さんですよね？』
「え！覚えててくれてたのー？さすがれんれん！！」
『恥ずかしいんであんまその名前大声で言わんといてください(笑)』
そんなやり取りをしながら閉店作業を終えたのかお店から出てきてだんだんと近づいてくる男の影
お願いだから気付かないでくれ、そしてもう私のことなんて見えてないみたいに話を続けててくれ
『えっ、Aさん...？』
ばれ...た
ちゃん呼びからさん付けにアップデートされていたのはせめてもの償いか
もうとにかく、状況は最悪だ
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作者名：来夢（ライム） | 作成日時：2021年10月8日 19時
