夢見る少女じゃいられない【side you】 (ページ15)

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#15 ページ15

「お金ごめんね、ありがとう」

『えーからえーから』

現在時刻は21時30分

お店を出て、これからどうする？明日は早かったりする？
そんな質問をすればまだ時間いける？なんて聞き返され、速攻でイエスの返答

どこに行くのと聞くと、それは...まぁと曖昧な返事

もしかしてすごく綺麗な夜景が見えるとことか隠れた名スポットに連れてってくれたりしちゃうのかな！

そんなことを思いながら歩いていると彼がふと立ち止まった

『あ、安心してゴムはちゃんと持ってるから』

「え？」

ん？どういうこと、こんな展開は想像してなかった

冷めきった目をこちらに向けながら話す彼はさっきとはまるで別人に見える

目線の先には綺麗な夜景が広がってるわけでも隠れたスポットらしきものがあるわけでもなく

主張激しく煌々と光る看板が眩しい

「あの、これってどういう...」

『え、これがほんまの目的やったやろ？』

もうさすがに何をしようとしているのか分かる

ちょっとヘンテコな名前の書かれた看板のホテルとそこに吸い込まれていく男女

『はよ入ろうや...って
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
泣いて...るん？』