指一本と utshp ページ2
ut side
フゥーと主流煙を吐き出す
いやー今日の撮影は凄かったな
指一本で立てんくなるとか
初めて知ったわ
と自分の知能の無さに苦笑いしながら家に着く
ガチャと音がして扉が開く
俺じゃない誰かの仕業で
だが、別に驚きはしなかった
何故って？
いつもの事だから。これが俺たちのルーティーン
ut「ただいま、ショッピ」
shp「おかえりなさい、大先生」
そのまま流れるようにキスをする
満足そうに前を歩く彼と俺簡単に言うと共依存している
本当にこいつは可愛いで
普段も愛をちょうだいって強請ってくるし
やってる時は勿論のこと
風呂も済ませ食事もとり、リビングでまったりしているとショッピが今日出た俺とクラレ先生の凄技実験動画を見ていた
編集早ない？流石トンち
と呑気なことを考えていると唐突にショッピが立ち上がりどこかえ消えていった
なんだ？と思いつつも不安はあるもので
探しに行こうか迷ったが取り敢えず待つことに
少しして、おもむろにノコギリを持ってきたショッピは俺に向けてこう言い放った
shp「知ってます？指一本でなくとも立てなくなる方法があるんすよ」
彼の目は夜よりも遥かに儚く、暗かった
ut「へぇー凄いやん。よぉ知っとるな」
思わずやってみてやと言ってしまう
いいですよと聞こえるが否や鈍い痛みが膝辺りに走る
足を見てみるとショッピが俺の足を切り取ろうとしていた
shp「こうゆう風に両方とも無くせば立てなくなるんですよ」
ドヤ顔でそう言う彼は足を削る腕を止めない
俺はというと
そんな彼を見ながら恍 惚な表情をしていた
だって、俺を自分のところに止めとくために切ろうと頑張ってんねやろ？
バリくそ可愛いやんけ！！！
NO side
森の中に1軒の家
そこからはギーギーと断続的に音がする
鉄格子で守られている窓から覗くと
歪な笑顔で男性の足を切り落としている華奢な男と
それを見ながらゆったり煙草を吸い、チラリと彼を見ては恍 惚な表情を浮かべている男
それを見たものは語る
あの家は異常だ
と
今日も今日とて彼らは愛し合う
shp「愛してます、大先生」
ut「俺も愛してんで、ショッピ」
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作者名：推し難民ふとん | 作成日時：2020年1月11日 14時
