ご。 ページ5
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「ここなら、いい？誰も来ないと思うけど。って、なんか怪しいことしようとしてるみたいじゃない？！だいじょうぶ？！捕まらない俺？！」
『っその、質問。』
「？ん？なに？」
『見ても･･･ひかない？笑わない？バカに、しない？』
「それだけは自信を持って言えるけど、しないよ。俺はすげー馬鹿だけど人の見た目とかを笑うほど下衆じゃないからさ。」
たんぽぽくんは真剣だった。優しい人なんだと思う。
お母さんは言ってた。嫌なことだけじゃないって、信じてみろって。
わたしだって、ちゃんとこの髪を好きになりたい。
このままじゃいけない、勇気を出さなきゃ。
『っ･･･はい、』
ふわ、とフードを解くと溢れ出す長い髪。
目に映る髪色は緑。朝から変わらない、不安、なんだな。今の私は。
「！すごい綺麗な髪じゃん、何も気にすることなんてないよ！」
『ううん、それだけじゃないの。わたし･･･気持ちによって髪色が変わるの。』
「へ？」
『信じられないかもしれないけどかなしいときは青色に、不安な時は･･･緑色になるの･･･。コロコロ、色が変わるの。それがいやで、バカにされるから、嫌われるから＿＿＿＿』
この人は、なんて言うんだろう。そんな変な髪があるのかって笑うかな。嘘だろ！ってバカにするかな？
今までの人はみんなそう。気味悪がって離れたり、笑ったり、バカにしたり＿＿＿＿
「俺、好きだよ。」
『･･･え？』
「俺は信じるし、好きだよ。その髪！もっと自信持ちなよ、綺麗だしさ！」
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作者名：おたくちゃん | 作成日時：2020年1月13日 19時
