人生万事塞翁が虎 ページ25
治side
此の声は…
治「…おー、国木田君、ご苦労様ぁ」
独歩「なにが、ご苦労様だ!苦労は凡て、お前の所為だ、此のじさつ嗜癖!お前はどれだけ俺の計画を乱せば____ 治「そうだ!良い事を思いついた。彼は私の同僚なのだ。彼に奢ってもらえばいい」 人の話を聞けよ!」
そう云えば、少年の名を聞いていなかった
治「君、名前は?」
少年「え……、中島……、敦ですけど…」
敦ね…
治「では、ついて来たまえ、敦君。何が食べたい?」
敦「あの…できれば____」
治「なに、遠慮はいらないよ」
そう云うと、予想外の返答が待っていた
敦「…茶漬けが、食べたいです」
治「? ふふふはははは…餓死寸前の少年が、茶漬けを所望か。いいよ、国木田君に三十杯くらい奢らせよう」
独歩「!!俺の金で太っ腹になるな、太宰!」
国木田君がそう云うと敦君は
敦「…太宰?」
そう聞いて来た…そう云えば、私の自己紹介は未だ済んで無かったみたいだ
治「ああ、私の名だよ
私の名は太宰…太宰治だ」
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作者名:オタクは楽しい! | 作者ホームページ:http://2007817
作成日時:2021年3月15日 1時