3話 ページ7
作者side
月谷｢あの、探偵殿｣
車が出発し、暫くして後部座席に座る月谷が声出した
乱歩｢んー？｣
月谷｢私は何故狙われたのですか?探偵殿はもう分かっているのでしょう?｣
乱歩｢テキトーだよ｣
月谷「え?」
乱歩「テキトーに選んだ結果が君だった。それだけだよ」
月谷｢そ、それだけ？｣
乱歩｢そう。それだけ｣
月谷｢あぁ...なんてことだ...｣
それもそうだ、適当に選ばれて、それで死ぬなんて、普通の人間ならまっぴらだ
高田｢では、あの鏡の事もわかったんですか？｣
乱歩｢それは着いてからのお楽しみ｣
高田｢そうですか...あ、もうすぐ着きますよ｣
■+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+■
目的地に着き、3人は車から降りた
特に何の変哲もない、普通の港だ
高田｢見た所、誰も居ませんね｣
月谷｢分かりませんよ。う、後ろからとか...｣
乱歩｢さて、港に着いたんだからそろそろ正体を現したら？
_____月谷さん｣
ほんの一瞬、3人の間に沈黙ができた
然し、其れはすぐに無くなった
月谷｢な、何を言っているのですか!
私が何故このようなことをしなければならない!｣
乱歩｢手紙にこう書いてあるのを忘れたの？
《最初の鏡の中には貴方が映り、外にも貴方が映る
間の鏡の中には私が映り、外には貴方が映る
最後の鏡の中には私が映り、外にも私が映る》
これは、月谷さんのことだよ｣
月谷｢わ、私？｣
乱歩｢そう。
この意味は、最初は月谷さん自身だが、途中で送り主が月谷さんを演じる。
これが今の状況。そして、最後には送り主自身になるってことだ｣
月谷「・・・」
乱歩「そうでしょ?」
月谷｢＿＿＿成程。矢っ張り乱歩には少し簡単すぎたかな｣
月谷の雰囲気が変わった…
まるで....別人の様に....
乱歩｢いい加減正体見せなよ。君の目的は、そもそも僕じゃないんだろ？｣
____別人
月谷｢そこまで言われたら、出ないといけませんね｣
貴方「では改めて＿＿
私は明星Aです。以後お見知りおきを」
そこには、オッドアイの瞳を持つ女性が立っていた
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作者名：おタケ&姫神 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/taniyuki/
作成日時：2018年3月9日 16時
