2話 ページ6
作者side
「突然の依頼、すみません。私は月谷と申します｣
依頼主の月谷はソファに腰掛け深々と頭を下げ、お辞儀をした
つられるように、高田もお辞儀をした
乱歩は何処か面倒くさそうに月谷を見ていた
高田｢さて、探偵依頼と聞きましたが｣
月谷｢はい。これを見てください｣
高田｢手紙...中を拝見しても？｣
月谷｢どうぞ｣
高田｢拝啓 月谷殿
最初の鏡の中には貴方が映り、外にも貴方が映る
間の鏡の中には私が映り、外には貴方が映る
最後の鏡の中には私が映り、外にも私が映る
この手紙を武装探偵社の江戸川乱歩殿に渡し、2時間以内に私を見つけろ。
さもなければ、貴殿を排除します。
敬具｣
乱歩｢...｣
内容を聞くも乱歩は先程浮かべた表情と何ら変わりない
ただ、先程より詰まらないという表情だ
高田｢この手紙はいつ届きましたか？｣
月谷｢キッチリ15時です。
丁度休息をとろうとした時に机の上に置かれていたので｣
高田｢今は16時。あと1時間か...｣
乱歩｢この手紙が置かれた時に君以外に誰かいた？｣
月谷｢確か、社員の1人が一緒でした｣
乱歩｢ふーん｣
高田｢乱歩さん、なにか分かったんですか？｣
乱歩｢＿＿＿港だ。港に行くよ｣
高田｢港...ですか？｣
乱歩｢そ、港｣
高田｢分かりました。では、車を出しますね｣
────────
月谷｢すみません。御手洗を...｣
高田｢そこを曲がって右です。
乱歩さんは全て分かったんですか？｣
乱歩｢うん。少し難易度が低すぎるよ！
全く、僕に見せるんだったらもっと難しくしないとね｣
高田｢？僕には分かりません。送り主が考えている意図が｣
乱歩｢分からないと素直に言うことはいいことだ！なに、港に着けば全て分かるよ｣
高田｢そうですか｣
月谷｢すみません。お待たせしてしまって｣
高田｢いえいえ。それでは行きましょう｣
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作者名：おタケ&姫神 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/taniyuki/
作成日時：2018年3月9日 16時
