17話 ページ21
中島side
男を警察に引渡した後、僕達は改めて探偵社に戻った。
中島｢酷い有様ですね...｣
太宰｢...そうだね｣
何処と無くバツの悪そうな太宰さん
宮沢｢取り敢えずこれ取りましょう！｣
えーいと賢治くんが車を外に投げた。
中に乗っていた人は今与謝野さんに治療してもらっている
(あ、1回だけですけど悲鳴は聞こえました←)
宮沢｢太宰さん。こんなものがありました｣
賢治くんが見せたのは小切手だった。手紙も添えられていた。
たった一言綺麗な字で、"これで払いなさい。慰謝料よ"と書かれていた
太宰｢これは...ちっ、矢っ張り彼奴は嫌いだ｣
中島｢太宰さん？｣
太宰｢このお金、探偵社宛だ。しかも余裕でこれを直せる額だ｣
中島｢えぇ！一体誰が...｣
太宰｢そんなの彼奴等しかいないでしょ｣
中島｢...情報屋、ですか？｣
太宰｢そう。
あー、嫌い嫌い。彼奴だけは好きになれない｣
中島｢？｣
太宰さんが言っている彼奴って情報屋のあの2人のどちらか、だよな。
＿＿＿＿あ、そう言えば明星さんのことだけ女性じゃなくて彼奴って呼んでた。
違和感はこれか...
中島｢あのさっきから嫌いって言っている彼奴って明星さんのことですか？｣
太宰｢そうだよ。女性でも彼奴だけは大ッ嫌い｣
国木田｢おい！お前等も手伝え！｣
中島｢は、はい！...あれ？太宰さん？｣
いつの間にかポケットに入れられている小切手。取り敢えずこれを国木田さんに渡そう。
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長月side
長月｢これで解決ね｣
貴方｢そうだね｣
私達は歩きながら帰路に着いた。
長月｢いつもお喋りなのに、全く喋ってなかったわね。どうかしたの｣
貴方｢...あの包帯巻いた青鯖がいたから｣
長月｢嗚呼、嫌いだったわね。彼のこと｣
貴方｢うん。嫌い｣
長月｢ずっと気になっていたのだけれど、なんでそんなに嫌いなのかしら。
太宰もAのこと嫌っているみたいだし...｣
Aは考え込み、強いて言うなら...と続ける。
貴方｢...同族嫌悪？｣
長月「嗚呼...成程。確かにそうかもね｣
貴方｢なんかもう、理由なんてない。唯ひたすら嫌い｣
Aがここまで毛嫌いするのも珍しいわ。本当に
長月｢まぁ喧嘩するほど、ってよく言うしね｣
貴方｢何か今、嫌なこと言われた気がするんだけど｣
長月｢あらあら、気の所為よ｣
今頃光太郎くん達は元気に仕事をしているぐらいかしら。
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高村「へっくし!」
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作者名：おタケ&姫神 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/taniyuki/
作成日時：2018年3月9日 16時
