Neutre【文豪ストレイドッグス】 (ページ19)

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15話ページ19

中島side

太宰｢長月奏夜。この女性の異能力は"事実を隠す、分かりにくくする"、"些細な傷でも治癒"｣

中島｢え？2つなんですか？｣

太宰｢そう。それが1番厄介なんだよ｣

中島｢異能力が2つもあるなんてこと、あるんですか？｣

太宰｢私にも分からない＿＿＿＿。
取り敢えず、次にいこう。此奴が一番の要注意人物だ。私の異能が或る意味通じない｣

太宰さんの異能が...？あの異能者相手では敵はいない異能無効化が...？

太宰｢明星A。異能は"他人の姿や記憶、異能力をコピーする"｣

中島｢＿＿＿＿ｯ！｣

そんな異能が存在していいのか。その異能を使えば、国を滅ぼすことは愚か、戦争を起こすことだって可能だ。

太宰｢此奴は日本人でも稀な超越者だ。
あのゲーテやシェイクスピアにだって引けを取らない。
いや、此奴の異能を使えばゲーテやシェイクスピア本人になれる｣

ある過去に遡行する異能者に聞いたことがある。

欧州の本場ではゲーテやシェイクスピアなどの超級の異能力者を"超越者"と呼んでいた。

太宰｢私が触れようとした瞬間に彼奴は私になる。
だから私の異能が効かない。
そしてこれはどうか分からないが、もう1つ、異能力があるらしい｣

既に強いのにこれ以上異能力なんて＿＿＿。
僕は思った。”この人には絶対に会いたくない"と

ただ、この話に1つの違和感が僕にはある＿＿＿

太宰｢いいかい、敦くん。情報屋には喧嘩を売らない方がいい。
いや、関わらずにいれるのなら関わるな｣

中島｢は、はい！｣

？｢あら、ごめんなさい。その言いつけを早急に破ってしまって｣

？｢わぁ、全員顔が固まってる｣

ｯ!?一体...いつから!?。気配は全くしなかった。一先ず警戒しないと...！

？｢仕事でここに来ました。先程紹介のあった長月奏夜です｣

？｢明星Aです｣

！この人が"超越者"...！

太宰｢これはこれは、噂をすればなんとやら。仕事とは？｣

長月｢福沢社長に頼まれた依頼よ。内容は取られたデータを返すこと｣

太宰｢何故その依頼を受けたのですか？｣

長月｢もう覚えたからかしらね｣

太宰｢へぇ、それはご苦労様でしたね。是非お帰り下さい｣

長月｢ええ、そうさせてもらうわ。
因みに後10秒で面倒事が起こるわよ。虎くん、実害はないだろうけれど、そこ、退いておきなさい｣

中島｢へ？｣

忠告を受け、僕が移動した途端のことだ

バリンｯ！

僕が居た場所に車が突っ込んでいた。