駆け引き 384話 ページ37
赤司side
親達が出たあと僕とAの2人にきりになる。
逃げられない、時間もたっぷりある。
赤｢A、｣
貴｢赤司君、こっちです。｣
話を遮ってまで何が言いたい。
赤｢話を聞け。｣
扉に向かって急ぎ足だったAが足を止めてこちらを向く。
目が合うのは中学時代以来だろうか。
貴｢ｸｽｯ｣
赤｢…｣
こんなA、見たことがない…。
妖艶で今までに感じたことのない感覚に惹かれる。
貴｢部屋を移動しましょう。そこでなら、いくらでも。｣
ゆっくりと僕の方へ進み寄り僕の腕を取って歩く。
久しぶりに触れた、A。
やけに冷たいが…Aだ。
貴｢さぁ、こっちへ。｣
赤｢あぁ。こう､､､触れられるのは久しぶりだな。｣
貴｢？…そうですね。｣
少しだけ戸惑う素振りを見せたがまた親がいるときのように硬い表紙に戻る。
僕はいつも通りなんだが、な。
連れられて入ったのは机と椅子がぽつんと置かれた大きな窓のある部屋。
赤｢この話、Aはどうする。｣
貴｢どうする、とは？｣
すぐに返ってくる返答。
僕が言うことを予測されていた？
赤｢単刀直入に言うと僕達の婚約について。｣
貴｢…フッ､､､アハハハハハハハッ!!!!｣
いきなり笑いだすA。
以前のような無邪気な笑い方じゃない、狂気じみてる。
貴｢アハッ…最高に面白くないジョークだね、赤司。｣
赤｢!?｣
貴｢僕と君が婚約？ないない。｣
笑いながら大きな窓に近付き開け放つA。
今日は風が強くAの長い髪がなびく。
貴｢今日はいい訓練になったよーありがと。｣
訓練？
赤｢何を言ってる。｣
ｼｭﾀｯ
上から人が飛び降りてくる。
貴｢ぴったりナイスタイミング。｣
??｢ほらー、まぁ、迎えに来たよ。お姫サマ？｣
窓に足をかけて手を伸ばす人影。
フードをかぶっていて顔は見えない。
貴｢だれに吹き込まれたのそのセリフ｣ｸｽｯ
そう言ってそいつの手を握るA。
先程の狂気は感じられない。
が、2人の雰囲気は違和感がある。
貴｢親達にはうまく言っといて。じゃ、
ウィンターカップで。｣
赤｢Aっ!!｣
窓から飛び降りた2人。
以前も屋上からAが飛び降りて無傷だったことがあったな。
あの時は冷たく接してしまったが内心焦りと安堵は形容しがたかった…。
なぜ2度も同じ思いをしなくてはならない…。
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ミューゼス(プロフ) - 天夜梨夢@梨璃とペアネ中さん» あ゛ーー！訂正させて頂きました！！ご指摘ありがとうございます。 (2017年8月5日 19時) (
レス) id: e7e8019847 (このIDを非表示/違反報告)
天夜梨夢@梨璃とペアネ中(プロフ) - 379話の「捕まえた、あおい。」となっているのですが… 「捕まえた、(名前)」ではないですか？ (2017年8月5日 0時) (レス) id: 3093d7cd0f (このIDを非表示/違反報告)
ミューゼス(プロフ) - のりさん» そうなんですよ！もしかしてわからない部分ございましたか！？気付いたとこらへんから岡野と岡島と表記するように意識しているのですが… (2017年3月26日 8時) (レス) id: e7e8019847 (このIDを非表示/違反報告)
のり - 岡がつく人二人も居ますよねw (2017年3月26日 8時) (レス) id: da8cf40f99 (このIDを非表示/違反報告)
ミューゼス(プロフ) - ぼっち蜜柑さん» ご指摘ありがとうございます。すぐに訂正させていただきました。 (2017年3月2日 20時) (レス) id: e7e8019847 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミューゼス | 作成日時：2017年1月25日 21時
