隣のチビが大食いだった件。【宮治】

めし30個。 ページ31

・

【7年後＿＿＿】



｢まいど。｣


そう言ってもち帰りおにぎりを客に渡す。



すると別の常連客のおばちゃんが



｢治君〜こっちにネギトロちょうだい〜｣




｢はいよー。｣



と言って作り始めようとすると



奥から




『あ、治私作るわ。そろそろ休憩入り。』




そう言って出てきたのは俺の嫁だった。





｢そんじゃ頼むわ。｣



そう言って俺はカウンター席に座った。




｢あら、Aちゃんの握ったおにぎり食べるの2日ぶりね〜。｣


｢ほんと宮夫婦は腕がいいわねぇ。｣



とおばちゃん達が言った。




『いやぁ。もう治にこれでもかってくらい教えこまれましたから！』


｢そんな教えたか？｣


『スパルタやった。』


｢それは無いな。俺こんな優しいねんから。｣


『なんかほざいとるわ。』




といつもの軽口を言い合っていると



ガラガラ


とドアが空いた。





『｢いらっしゃいませー。｣』



中に入ってきた姿を見るなり




｢『北さん！！』｣




ｷﾀ｢久しぶりやな。｣




・




そう。今日はオリンピック。



侑君や尾白先輩が出ているため、元稲高バレー部は今日この店に集まるのだ。




『治テレビテレビ！』


｢おう！｣




ピッとチャンネルをつけてオリンピックのライブ中継を流した。




・



｢あら〜ほんまに治君と同じ男前やわー！｣


おばちゃんがテレビに映る侑君を見ながらそういった。





『んーでもちょっっとだけ治の方がかっこええんよ！』


｢そこは俺の方がダントツかっこええって言えよ！｣





・





しばらくすると、銀島くんや大耳先輩、赤木先輩がやってきた。




ｷﾞﾝ｢お！相変わらず夫婦仲ええなぁ！｣



『でしょー！』


｢まあ自慢の嫁やからな。｣





そう言ってわしゃわしゃと私の頭を撫でる治。


相変わらずの身長差。




ｷﾀ｢仲がええのはええことやな。｣




・・




そうやってその日は盛り上がって終わった。



『治。のれん片付けてくれる？』



｢おう。｣




そう言って外からのれんを取り外して、ドアに鍵をかけてくれた。



『明日も通常通り営業頑張るで！』

｢店も大事やけど体も大事にしぃや。｣




わかってるーと口を尖らせて言いうと



また頭を撫でられたので
手を退かして治と軽くキスをした。





ほんと





｢これからもよろしく。｣


『なに？急に改まって』ﾌｽｯ


｢何となくや。｣






俺/私/は、 この人と出会えて幸せだ。








＿＿fin.

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