隣のチビが大食いだった件。【宮治】

めし27個。 ページ28

〔いちねん。〕



・

−宮治−



今日はAが見学に来る日。



ｱﾂﾑ｢おいサム。Aちゃん来るからってうかれんなよ？｣


｢浮かれるかボケ。逆に気合い入るわ。｣


ｽﾅ｢Aちゃん効果すごー。｣




そう言ってアップ中にわちゃわちゃと角名とツムで喋っていた。




・




スパイク練が始まる頃にちらっと2階の見学者達に目をやるとAが来ていた。




すると直ぐに見学者達から



今私治君と目があったんだけど！？

いや私の方見てた！！




と、うるさく騒いでいる。




当のAはと言うと騒いでいる女どもが不愉快なのか、顔をしかめていた。




・・




俺が打つ番になり、スパイクをすると



いつものようにうるさい歓声が聞こえてきた。




その中でも驚いた顔をしているAに直ぐに目がいき


バチッ


と目が合った。




目が合ったことに驚いたのかビクッと跳ね除けた。




｢やっぱ、かわええなぁ…。｣



そう小さく呟くと




ｷﾀ｢治。練習には集中しいや？｣

｢ｳｨｯｽ。｣



北さんの正論パンチは怖いのでここは大人しく引き下がった。






・・






先程から試合形式にして練習している。



俺が点を決める度に見学席はうるさいが
Aは凄く可愛い顔で

ナイスキー

と小さく言ってくれているのがわかった。




そのせいで、スパイクを決める度にAの方を見てしまい、ツムや北さんに怒られた。





・・




休憩に入り、スポドリを飲んでいると
隣に溜まっている1年達の喋り声が聞こえてきた。




・






｢なあ、見学席に居る1番右から2番目の背の低い先輩おるやん？｣


｢あーうんうん。ちっちゃくてかわええ先輩やんな？｣


｢え、先輩なん！？1年かと思ってたわ。｣





確かに、チビやから1年、いや中学生に見えてもおかしくないな。


と、心の中で思いなが聞いていた。





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