隣のチビが大食いだった件。【宮治】

めし11個。 ページ12

〔サム。〕



・


その日の夜

治に連絡を入れてた。



さすがに私だって友達の連絡先くらいは持ってる。


持ってる友達、8割公式やけど。


因みに治との過去の会話はほとんどが飯の話だ。




明日のおにぎりの具材何がいいか


とか


美味しい飯の店紹介し合ったりとかばっかりだ。



・・




Aなあ治ー。



治なんや



A同じクラスの天音真子っていう子知ってる?女バレの



治あー、よく見学来たりしてる俺らのファンやろ?そいつがどうしたん?




・




『…ファンって認知してるんや』


ぼそっと呟いて文字をまた打ち始めた。



・



Aその子がさ、治にバレー教えて貰いたいって。少しだけでもええし付き合ってあげてや




治人に教える時間あったら練習してるわ




・



まあ、強豪校のスタメンなんだから当たり前かー。と思っていると


またピコン と携帯から音がした




・



治あ、でもAも一緒なんやったらちょっとくらい付き合ってもええで。



・



『は、え？』


つい声に漏れてしまった。



・



Aバレー未経験者に教えてどうすんの。てかなんで私なん?



治別にええやん。その真子って子と2人だけってのも気まずいわ



A確かに…。ええよ。私も一緒にやったるから。未経験者やねんから手加減してや?



治おん。





・・


そして、トークが終わりAは



『(バレー…できるっけ…私。)』
そう不安になっていた。



そして、もう一方はすごくご機嫌だったとか。


・・

−治−




今俺の目の前にはAとのトーク画面がある。



それを見返して少し、いやかなり喜んでいた。





｢Aとバレーか。｣ﾎﾞｿｯ





自分でもなんでこんなに喜んでいるのかよく分からなかった。



そんなことを思いながリビングに行くと



ツムが机で俺のプリンを食べていた。



いつもならここで殴りかかっていたが

気分がいいので見逃した。




ツムは俺に見つかったことに焦っていたが

何もしなかった俺を見て動揺していた。




ｱﾂﾑ｢なんか…今のサムめっちゃ気持ち悪いオーラするわ。｣



｢あ"？｣



その言葉でまたいつも通りの喧嘩に発展してしまったが。

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