隣のチビが大食いだった件。【宮治】

めし1個。 ページ2

〔出会い。〕




・





今日から先輩となる。

そう、2年生になったのだ。





安定の4月イベント。クラス替え。




親友などは特にいない。悲しい現実。





だから誰と同じクラスとかどうでも良かった。





・・



私は2年1組だったので教室に行って黒板に書いてある席に移動した。




私は1番後ろの窓際の席であった。

前に身長高い人が来たらしぬんだけど。





一応隣の人を確認するとそこには



"宮治"



の文字があった。





『…え、あの宮治…？？？？』





"あの"アイドルみたいなバレー部の
宮ツインズの片割れと、席が隣になってしました。



ファンに刺されそうで怖いです。どうしましょう。






・






そんなことを考えながら席に着いた。


いつものように机に突っ伏して





『はぁああああ、高校2年の生活大丈夫かなぁあ…刺されへんかな…、。』




なんて小声でぼそぼそ言っていると

隣の席がガタン、と揺れた。




ちらっと横を見ると宮治がこっちを見ていた。





((((聞かれた…？))))





｢何ぼそぼそ言うてんねん。隣やし、よろしく。｣




『よ、よろしく…。』




内容までは聞かれてなかったので安心した。




｢一応隣やし、クラスメイトなんやから名前くらい教えてーな。｣




『AA…です。』





ついテンパって敬語になってしまった。


コミュ障なめんな。





｢なんで敬語なん？？Aって呼ぶわ。｣




少し笑われた。




『わかった…。宮治くんって呼ぶな。』


｢なんでフルネームやねん。｣





・




これが私と宮治の出会いだった。

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