▽ 遠距離 2 ページ36
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太宰「もしかして、私に会いたくなかった??」
その声は電話越しにも聞こえたが、
私の後ろでも聞こえた。
私がゆっくり振り返ると、
其処には、微笑みながら携帯を持っていた、
─────治くんが居た。
『な…な、んで……っ』
太宰「今日は早く終わってね、
新幹線で飛んできたのだよ」
私は治くんの元まで走って、
思いきり抱きついた。
治くんは私を受け止めてくれた。
『ぁ…っう……会い…た、かった……!!』
太宰「私も、会いたかった。
ずっと、君をこうして抱き締めたかった」
私を抱き締める力が強くなる、治くん。
私はその腕の中で、たくさん泣き続けた。
*
太宰「…気が済んだかい?」
『うん……ごめんなさい…』
太宰「謝らないで。
私こそ、寂しい思いをさせてごめんね」
と、治くんは私の涙を指で拭ってくれた。
……恥ずかしいな、高校生なのにわんわん泣いて…
下を俯くと、手が繋がれて。
『……え、』
太宰「久しぶりに逢引しようか」
と、手を引っ張られた。
治くんは私の心を読んだかのように、
一緒に買い物をして、
一緒に食べたり、
一緒に話したりした。
楽しい時間と云うのは、あっという間で。
終電の時間になってしまった。
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光牙(プロフ) - それだったんですね。教えて下さり有難うございました(*^_^*) (2018年12月16日 6時) (レス) id: bfcb6bfd1c (このIDを非表示/違反報告)
りーさん(プロフ) - 作者様が書いたものがみんな大好きです!だから作者様の好きなものを書いてください!応援してます! (2018年12月15日 23時) (レス) id: 526268a666 (このIDを非表示/違反報告)
* 双 つ の 黒* - 光牙さん» 初めまして! 私の作品を見ていただきありがとうございます!!m(*_ _)m44ページの駄作者からのページの作品名の下の□の横に書いてあるものがパスワードとなります。分かりにくくてすみません汗 (2018年12月15日 17時) (レス) id: b0e0232af9 (このIDを非表示/違反報告)
光牙(プロフ) - 双つの黒さんの作品大好きで占ツク始めた頃からみてます!パスワード作品の方も前から見ていたのですが、パスワードを教えて頂く事は可能でしょうか? (2018年12月15日 16時) (レス) id: bfcb6bfd1c (このIDを非表示/違反報告)
凛緒(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます!パスワードが掛かってる作品を読みたいのですがパスワードの方教えて頂きたいです! (2018年11月4日 17時) (レス) id: 49089506da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:* 双 つ の 黒 * | 作成日時:2018年4月29日 6時