▽ 頼って 3 ページ26
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太宰「……如何して私を頼ってくれなかったんだい?」
そう言う治の声は、
とても悲しそうだった。
私は下を俯いたまま、黙っていた。
太宰「…私じゃ頼りないかい?」
" そんな事無い" そう言いたいのに、
私は無言で居た。
……最低だ…
太宰「……そうだよね。
私じゃ頼りないよね。
君の彼氏だから、
少しでも頼ってほしかった…なんて、
Aにとっては迷惑な話だよね。
…君を責めてる訳では無いんだ。
ごめんね……中也呼んでくるから、
君は寝てて」
治が立って、保健室から出ようとする。
嫌だ、待って……!
私は急いで立って、治の背中に抱きつく。
太宰「……A、寝ていなきゃ駄目じゃあないか」
『行かないで!!
……治に、傍に居てほしい…』
治の背中に顔を埋める。
きっと私は、彼を傷つけた。
『ごめんなさい……』
太宰「何故、謝るんだい?
君は何も悪い事はしていない。
さ、早くベッドに……」
『治に!!
心配かけたくなかった……ッ
だから、言えなかった…』
太宰「!」
私は顔を埋めたまま、話す。
治は黙って聞いてくれていた。
『…私には治が初めての彼氏、で…
頼ってウザいって思われたらどうしよう…
頼って嫌われたらどうしよう…て思って、
頼れなくて…
一番は、心配かけたくなかったの…!
……ごめんね、ごめんなさい…治……ッ』
"嫌いにならないで"
そう言うと、治は振り向いて、
真っ正面から私を抱き締めた。
太宰「嫌いになるわけ無いだろう…!
君が倒れたとき私が、どれだけ心配して…」
『治……』
強く抱き締められて、
本気で心配してくれたんだなって思った。
それなのに、私は…
『ごめんね、治…
これからは頼っても良い、かなぁ…?』
太宰「勿論だよ」
顔を引き寄せられ、
私と治は接吻した。
−オマケ−
太宰「何でそこまでして学校来たの?」
『…治に会いたかったから…』
太宰「(もう好きほんとしんどい愛してる)」
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光牙(プロフ) - それだったんですね。教えて下さり有難うございました(*^_^*) (2018年12月16日 6時) (レス) id: bfcb6bfd1c (このIDを非表示/違反報告)
りーさん(プロフ) - 作者様が書いたものがみんな大好きです!だから作者様の好きなものを書いてください!応援してます! (2018年12月15日 23時) (レス) id: 526268a666 (このIDを非表示/違反報告)
* 双 つ の 黒* - 光牙さん» 初めまして! 私の作品を見ていただきありがとうございます!!m(*_ _)m44ページの駄作者からのページの作品名の下の□の横に書いてあるものがパスワードとなります。分かりにくくてすみません汗 (2018年12月15日 17時) (レス) id: b0e0232af9 (このIDを非表示/違反報告)
光牙(プロフ) - 双つの黒さんの作品大好きで占ツク始めた頃からみてます!パスワード作品の方も前から見ていたのですが、パスワードを教えて頂く事は可能でしょうか? (2018年12月15日 16時) (レス) id: bfcb6bfd1c (このIDを非表示/違反報告)
凛緒(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます!パスワードが掛かってる作品を読みたいのですがパスワードの方教えて頂きたいです! (2018年11月4日 17時) (レス) id: 49089506da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:* 双 つ の 黒 * | 作成日時:2018年4月29日 6時