＊ 激 甘 な 日 々 ＊ 【 太 宰 治 】

▽ 冷たい彼氏 ページ16

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『治!! 好きだよ!!』


太宰「そう」





『治!! 愛してるよ!!』


太宰「ふーん」









最近、彼氏が冷たいです。









＊ ＊ ＊









『はぁ〜…』








机に顔を埋めた。


治が冷たい。本当に。








心が壊れそう…









治は私の事好きじゃないかな…

最近そんな事ばかり考えるようになった。









乱歩「ねーねー、A」



『うん…？』




乱歩「君、暇でしょ？

あれ、与謝野さんの所まで持ってってよ」







と、机の上にある大量のプリントを指さす乱歩くん。

……嘘でしょ。






『ら、乱歩くんも暇に見えるけど…』


乱歩「僕は駄菓子を食べるのに忙しいの!」







乱歩くんに怒られたので持っていきます。

……チョコ棒貰いました。









＊








『ぅ、重い……』






やっぱり重い。


これを女子に任せる乱歩くんって……







ため息をつくと、

急に軽くなった。






隣を見ると、


敦君が居て。









敦「半分持ちますよ」







ニコッと微笑む彼は、正に天使のようで。


そして半分持つ、と言っているのに、

半分以上持ってくれていた。







優しいなぁ……







『ごめんね、敦君…』




敦「僕が勝手にやってる事なんで、

謝らないでください!」








私の心を癒してくれる敦くん。







……あれ、









『敦くん、目に塵ついてるよ?』



敦「えっ、ほんとですか!?」



『ふふ、取ってあげるよ』









ｸｽｸｽと笑い、

私は敦くんの塵を取ってあげた。







『はい、取れた────!?』







敦くんに微笑むと、

いきなり腕を掴まれた。







後ろを見ると、其処には治が居て。








太宰「……ちょっと来て」







そのまま、何処かへと

引っ張られた。









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