after story-花に亡霊 ページ19
一人の少女がベットから起き上がった
おそらく中学生くらいだろうか?
容姿は整っていて人目を惹きそうだ
「またこの夢だ、」
その少女は最近同じ夢を、というか2年ほど前から度々同じ夢を見ているのだ。その夢で少女は高校2年生。それだけならいいだろう。夢とは言わば妄想なのだから。だがしかし、何故か自分は幽霊
それに自分にとても容姿が似ている
でも私はその人の体を操ることは出来ない
所詮夢なのだからしょうがないのかもしれないが
AA
今の私と名前までそっくりだ
その夢で最近同じ人と喋っている夢を見る
相手は宮治くん、という同い年の男の子らしい
昼休みになるといつも彼は私のいる空き教室に来てくれて沢山お話をした。そこにいる私は幽霊のくせにものなどには触れられるらしい
おそらく、この中の私は治さんのことが好きなんだろう
いけない、ことなのに
幽霊が人を好きになってはいけないのに。でも、多分この私は気づいてる。だから、治くんのバレーを見た次の日には治くんとは会うのは最後にしていた
そこで私が見た夢は終わった
「A〜!そろそろ起きなさい!」
私の名前は百合本A
今年中学3年生になる
今日は土曜日なので学校もない
のんびりソファーに座ってテレビをつける
すると、最近有名なバレー選手
宮侑さんが映っていた
宮さんは、夢の中にでてきた治くんにとても似ている。雰囲気は違うものの、容姿はよく似ている。しかも苗字まで同じきた
「今度俺の双子が経営するおにぎり宮が東京仮出店するでぜひみんな来てや〜!」
そう言っていた
また、治くんを思い出す。夢の中の彼は進路について迷っていた。それで結局食に関する仕事に就きたいって言ってたなぁ
バレーはあまり知らない。バレーを知らない私でさえ彼のことを知るほど有名なのだ。最近の日本バレーは強いらしい。私宮侑の顔タイプすぎて変な夢見てるのかなぁ
そんなことを思ったつかの間
おにぎり宮の特集が始まった
「おにぎり宮の店主宮治さんです!」
「よろしゅう」
治くんだ。いや、そんなことは分からないのだが。髪の色も変わった。少し大人びた顔つきになった。しかし、とごとなく放つ雰囲気は変わらない。しかも、名前まで一緒だなんて。
「どうして、?」
あれは、夢じゃないの?
夢じゃ、ないなら
あれは、一体何なの?
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こと - すごいいお話でした!!面白かったです。 (2021年6月3日 7時) (レス) id: f328cac5b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さあ | 作成日時:2020年5月22日 15時