運命の鎖と外れない枷 【オリジナル】

物語質 ページ10

「ねぇ、真琴」

真琴「何だい？」

「外に出たいって思ったことはある？」

真琴「唐突にどうしたんだい」

「何と無く気になったの」

真琴「そうだね、出たいなとは思うけど。でも、今の生活も不自由はないから」

そして、少し微笑んで

真琴「こうやって、Aと話せるしね」

「口説き上手なこと」

真琴「本気だよ？」

「どこまで？」

真琴「全部」

「真琴は絶対にホストやったら売れるよ」

真琴「そりゃ、どうも」

「紋華姉様たちもかな」

Aはうつむいた

真琴「さぁ、どうだろうね」

「真琴は人をおちょくるのが大好きね」

真琴「そうかな？」

「うん。絶対にそう」

ブレイデス『それが真琴の本性だからな。人前に出た時の性格との豹変ぶりには驚きだ』

「ブレイデスじゃない。いつからここに？」

ブレイデス『今だ』

ブレイデスはそう言って主人に身を委ねる

「ブレイデスは甘えん坊さんね」

Aはクスリと笑った

真琴「いつもこうだもんね」

ブレイデス『そんなことはない』

「甘えん坊は恥ずかしくないわ。ベラなんてもっと凄いもの」

真琴「Aはベラに愛されてるよね」

「真琴もね」

そう言って、二人は笑いあった

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