【52】とある夏の日のこと ページ7
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Your side
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『────つまんない、なぁ』
ごろんとテーブルに項垂れる。
夏日が増えた今日この頃、冷たい家具に適度に身を任す。
窓から入ってくる、爽やかな風。
じわじわと汗ばむ額、風鈴の音。
夏が始まった。
────と、実感するのに、隣に彼はいない。
最近はどうにも、活動が忙しいようで、朝は早くから出かけて夜は遅くに帰ってくる。
泊まりの時もある。
モトキ君には、絶大の信頼がある、
から、
浮気だとか、私が嫌いになっただとか、
そういう心配は一切ないけれど、
『…さみしいものは、さみしい』
変え難い事実をポツリと呟けば、外から蝉のお返事が来た。
結婚式も近づく初夏。
もどかしくてもどかしくて、堪らない。
ハァ、とため息をついて、
ごろんと顔の向きを変えれば、
────私を見下ろすモトキ君と、目が合った。
『でぇ！？』
「はは、何その声」
『えっ、何で、どうして？おかえりなさい？？？』
ヨイショッと声を上げながら、
モトキ君が荷物を下ろす。
「今日はメンバーと海に行く予定だったんだけど、」
『…だけど？』
ふぅ、とため息をこぼしながら隣に座るモトキ君。
じわり、と汗が滲む。
「────寂しくて、帰ってきちゃった」
最近は忙しかったしね、なんて、
へへへと笑う君に、適う気がしなくてつられて笑った。
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暖かいコメント、沢山の方に頂きました。
私なりの文章で書きたいこと、綴っていきたいです。
これからも、最後までよろしくお願いします。
続く (更新停止中)
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rry - 大好きです！更新、作者様のペースでゆっくり頑張ってください！ (2021年12月23日 0時) (
レス) @page7 id: 7243f08c85 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - 一言残します……好きすぎます (2021年8月27日 23時) (レス) id: 5527f3c65b (このIDを非表示/違反報告)
hitomiﾃﾞ�� - 前までモトキさん推しじゃなかったんですけど、モトキさん推しに目覚めました((ありがとうございます！！これからも頑張って下さい！ (2020年3月3日 13時) (レス) id: b443d548d3 (このIDを非表示/違反報告)
ビスコ(プロフ) - Fischer'sの作品の中で一番好きです!!モトキさんサイコー!!です!! 更新の方も頑張って下さい!!お願いします`(-`△´-;)´ (2018年10月21日 17時) (レス) id: e560627efb (このIDを非表示/違反報告)
おさかなマン(プロフ) - モトキさんの独特だけどなぜか心地よい感じがそのまま作品になってて、読んでてとっても楽しいです、モトキさんをもっともっと好きになりそうです笑 (2018年10月10日 20時) (レス) id: 3258402eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：成瀬
| 作成日時：2018年2月22日 19時
