さん ページ3
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「…のめるよな」
ココア、と付け足した大ちゃんが部屋のローテーブルにことん、と置いた
あの後泣き出した私に、控えめに手を引き「外、撮られたらあかんから」と言って大ちゃんの部屋に。
、
10年ぶりくらい。
中学の頃は毎日放課後大ちゃんの部屋に帰ってたな
「なんでおるねん」
ってちょっと照れたように笑う彼がずっと、ずっと好きだった
それも高校生になれば、お互いに避けるようになったからそれきり。
「久しぶり、か」
目の前に腰を下ろした大ちゃんは頭を掻いて呟く
「うん。あ、いつ帰ってきてたん？」
「あー…、昨日。」
「そっか」
ずず、とココアをゆっくり飲むとふわふわと香る甘い香り。甘ったるいココアは心をぽかぽかあっためる。
「ふふ、ね、大ちゃん。覚えてる？」
『キモいからやめろ』
不意に出たその呼び方にあの日が鮮明にフラッシュバックして。
あ、大ちゃんて呼んじゃだめなんだ。
「あ、ごめん。あの、大毅、くん」
フフ、と大ちゃんが笑う
「ええよ。大ちゃんで。ほんで？」
なんだろう。すごく変な感じ
あの頃の冷たい大ちゃんとはかけ離れた優しい表情。
顔が一緒な別人なの？とまで思えてくる
「あ、昔さ、ココアの作り方教えたやん」
“牛乳はマグの半分、マシュマロはみっつ”
私のいつもの作り方。いつだったか私が教えた作り方。
「あの作り方で、作ってくれた？」
もしかして、って期待と違ったらどうしよう、って不安でいっぱいになって
プカプカとマシュマロが浮かぶマグカップをじっと見つめてると
「A、こっち向いて」
彼の掠れた声が聞こえて
思わず、ぱっと顔を上げると
絡まる、視線。
あまったるい。胸焼けしそうなくらい。
「すき、」
.
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Luna.(プロフ) - くろみつきなこさん» はい！じゃんじゃん覗きに行きますね！:-) (2017年3月25日 18時) (
レス) id: 47b3f54f43 (このIDを非表示/違反報告)
くろみつきなこ(プロフ) - Luna.さん» わわわ、とても素敵な言葉ばかりありがとうございます！れもんちゃんは私も書いていてなんて可愛い、と（笑）これからも頑張りますのでよかったらまた覗きにきてみてください(^.^)！ (2017年3月24日 16時) (レス) id: 36c380331f (このIDを非表示/違反報告)
Luna.(プロフ) - とっても大好きです！ほろ苦さに胸がキュッと切なくて、でもマシュマロみたいに甘く溶かされて今度はトキメキで胸が苦しくて、、、｢れもんちゃん｣もきっと幸せになって欲しいです。これからも頑張ってください！！！ (2017年3月23日 22時) (レス) id: 47b3f54f43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろみつきなこ | 作成日時：2017年3月18日 11時
