*64 ページ16
いやいやいやいや、なんで付き合ってもないのにしたんだ!
智輝の顔を見ると、全然平気な顔。え、そんなの全然気にしないタイプ?え?え?
「ふふっ」
私が混乱をしていると、正面から笑うような声が聞こえた。
「な、なんで笑うの?」
「いや、Aちゃん可愛いなって思って」
ボフッ
今、自分の顔からそう音が鳴った気がした。
いや、可愛い?何々チャラ男?健全でちょっとシャイな智輝がチャラ男になるのは可笑しすぎるね、うん。
チャラ男に変えた人許さないよ、うん。
「僕そういう所に惚れちゃったのかな〜」
「え?」
ボソッと窓を眺めながら呟く智輝。
な、なにこの状況。
しかも、ここは2階だから店員も客もいなかった。
「ごめんね、今言うのもあれだけどさ夏祭りの日に雅斗とキスしてるところ見ちゃった…」
「!?」
夏祭りの日、ナンパされていた時に雅斗が助けてくれた。その後に無理矢理キスをされてしまった。これは嫌でも覚えている。
それをまさか智輝から見られていたなんて…!
「雅斗が先に動いちゃって、僕後悔したよ」
「……」
私は今、自分が言える言葉が何もなく黙っているしかなかった。
「Aちゃん」
静まっている室内に、智輝の声が響く。
「僕、Aちゃんが好き。僕のことでいっぱい困ってよ」
智輝は私の頬を片手で優しく包み、愛しい目で私を見つめていた。
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←*63
54人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アリア - 続きもとみます! (2021年4月27日 14時) (レス) id: b9ce85b0fb (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 続きもとみます! (2021年4月27日 14時) (レス) id: b9ce85b0fb (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (2021年4月12日 23時) (レス) id: f85203f704 (このIDを非表示/違反報告)
にこ♪(プロフ) - 咲乃ほしはさん» (* ̄0 ̄)/ オゥッ!! (2020年8月24日 7時) (レス) id: 72aa1a98a3 (このIDを非表示/違反報告)
咲乃ほしは - にこ♪さん» ありがとうございます!! (2020年8月23日 10時) (レス) id: 8af32ec04e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:咲乃ほしは | 作成日時:2020年5月3日 10時