“幼なじみ”に愛されてる件！！ 2

＊62 ページ14

「ここが噂のかき氷屋……」



着いたのは、某コーヒーショップのような場所。
こんなお洒落な所入っていいのか…？



「さ、入ろ」



「う、うん！」



店内に入ると、さっきまで蒸し蒸ししていた外が嘘のように無くなっていく。めっちゃ涼しい…！

幸いにも今日は平日だったため、人は少なかった。
智輝情報によると、休日は行列ができるほど凄いんだとか。



「いらっしゃいませ！2名様ですね？お好きなところにお座りください」



若い女性店員が私達の前に来て挨拶をして来た。
私達は言われた通り、好きな場所に座った。座ったのは窓側の席だった。



「いらっしゃいませ、此方メニューになります。ご注文がお決まりになられましたらお呼びください」



先程の店員がコップに注がれている水を運んできて、メニューを渡してくれた。



「Aちゃん何食べたい？」



「私、栗のやつ食べたいな！」



「わかった。すいませーん」



頼むものを選ぶと、すぐに智輝は店員を呼び出した。
店員が駆けつけると、すらすらと注文をした。
な、なんだこれは………大人かよ…



「＿＿ですね、かしこまりました」



店員がその場から去っていくと、私と目が合いにこっと笑う智輝。
悔しいけど、少しドキッとしてしまった。
　

＊63→←＊61

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す