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「え……」
雅斗はどうやら察したようで、顔を一瞬にして真っ赤に染まる。
「本っ当にごめん!!」
「良いよ。別に」
雅斗は必死に私に謝ってくる。
私は呆れたようにアイスを食べ続ける。捨てるのも勿体ないし、雅斗にあげるのも嫌だし……仕方なく食べた。別に気にしなくていいや。
私はさっきのことは忘れようと気にせずに食べた。
「お、お前良いのかよ!?」
「勿体ないじゃん。仕方なく食べてるの!!」
うわっ、雅斗空気読めないの!?私は気にせずに食べようとしてたのに!!
私は急いで冷たいアイスを急いで食べた。ドキドキと胸が鳴っているせいか、急いで食べたせいか甘ったるいはずのアイスの味がわからなかった。
「……」
アイスが食べ終わった後、その場で沈黙が流れる。私と雅斗が顔を真っ赤にさせながら。
すると、沈黙を破ったのはタイミング良く鳴ったトークアプリの着信音。
私はポケットからスマホを取り出してトークアプリを見る。
送り主はどうやら、智輝だったらしい。
智輝«お菓子作ったんだけどさ、良かったら食べに来ない?»
私は目を輝かせて、急いで『了解です!』と書いてあるくまのスタンプを押す。
丁度、甘いもの足りてなかったから丁度よかった!
「どうしたんだ?」
私の後ろからひょっこり顔を出して、スマホを見ようとしてくる。
私は智輝とのトークを見せる。
すると、雅斗は苦笑いをする。
「あ〜、俺さっきのアイス食ったら甘いもの食べたくなくなったわ……俺パス」
「ふぅん……じゃあ私そろそろ行かないとだから」
「おぉ、気をつけろよ〜」
その場で手を振ってる雅斗に手を振り返して、智輝の家に向かった。
本当は雅斗と帰っても良かったけど、さっきの件もあったしあっちも多分気にしてると思うから……簡単に言えば気まずいってことかな……
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作者名:咲乃ほしは | 作成日時:2020年3月25日 17時